かか・ゆ【抱ゆ】
[動ヤ下二]《「かか(抱)う」が室町時代以降ヤ行に転じて用いられた語。終止形は「抱ゆる」となる例が多い》「抱える」に同じ。「乗合一同、旅の苦を忘れて、腹を—・ゆるほどに」〈魯文・西洋道中膝栗毛〉...
かかり‐むすび【係(り)結び】
文語文で、文中に係助詞が用いられる場合、それに応じて文末の活用語の形態に変化の生じる現象。 [補説]狭義には、上に「風ぞ強き」「風なむ静かなる」「風や出づる」「風かやまざる」のように「ぞ」「なむ...
かつよう‐けい【活用形】
国語の用言(動詞・形容詞・形容動詞)や助動詞が活用してとる種々の語形。一般に、文語文法では、未然形・連用形・終止形・連体形・已然形・命令形の6種、口語文法では未然形・連用形・終止形・連体形・仮定...
かて
《係助詞「か」に接続助詞「とて」の付いた「かとて」の音変化。関西方言》 [接助]用言、助動詞「た」「ん(打消し)」の終止形や助詞「や」などに付く。 1 逆接の仮定条件を表す。たとえ…しても。「...
かも
[終助]名詞、活用語の連体形、まれに形容詞シク活用の終止形に付く。 1 感動を込めた疑問の意を表す。…かなあ。「一つ松幾代(いくよ)か経ぬる吹く風の声の清きは年深み—」〈万・一〇四二〉 2 感動...
か・ゆ【換ゆ/替ゆ/代ゆ/易ゆ】
[動ヤ下二]《「か(換)う」が、中世以降ヤ行に転じて用いられた語。終止形は「かゆる」となる例が多い》「か(換・替・代)える」に同じ。「先(せん)にうったる宿札—・ゆる法はなけれども」〈浄・嫗山姥〉
からし【芥子/芥/辛子】
《形容詞「から(辛)し」の終止形から》カラシナの種子を粉にした香辛料。黄色で辛く、水で練って用いる。また、カラシナの別名。
から‐して
[連語] 1 《格助詞「から」+副助詞「して」》体言、またはそれに準じる語を受ける。 ㋐…から後。「この時—生活が変わった」 ㋑…をはじめとして。「言うこと—なまいきだ」 2 《接続助詞「から」...
から‐と‐いって【からと言って】
[連語]《接続助詞「から」+格助詞「と」+動詞「いう」の連用形+接続助詞「て」》活用語の終止形に付く。 1 ある行動や態度についての、原因・理由を表す。…というので。からとて。後に続く行動・態度...
かり‐かつよう【カリ活用】
文語形容詞の連用形語尾「く・しく」にラ変動詞「あり」が付いて音変化した「かり・しかり」の活用形式をいう。例えば、「高かり」「恋しかり」の類で、形容詞に欠けた、助動詞に続く機能をこれで補っている。...