くま‐の‐い【熊の胆】
1 熊の胆嚢(たんのう)を胆汁をとらずに干したもの。苦みが強く、健胃薬・気つけ薬などに用いる。熊胆(ゆうたん)。 2 朝鮮人参の古和名。
こけ‐りんどう【苔竜胆】
リンドウ科の越年草。草地に自生。高さ3〜8センチほどで、葉は広卵形。春、淡紫色の小花を上向きにつける。《季 春》
こころ‐ぎも【心肝/心胆】
1 心の中。「いとど—もつぶれぬ」〈源・浮舟〉 2 思慮。考え。才覚。「—なく、相思ひ奉らざりしものを強ひて使ひ給ひて」〈落窪・二〉
こん‐たん【魂胆】
1 心に持っているたくらみ。策略。「何か—のありそうな顔」 2 入り組んだ事情。内情。「—の来た夜初会は微塵なり」〈柳多留・一二〉
ごう‐たん【豪胆/剛胆】
[名・形動]度胸がすわっていて、ものに動じないこと。肝が太いこと。また、そのさま。「—な振る舞い」 [派生]ごうたんさ[名]
ささ‐りんどう【笹竜胆】
1 リンドウの別名。葉の形が笹に似ているところからいう。《季 秋》 2 紋所の名。リンドウの葉を下向きに5枚並べ、上に花を三つ置いた形のもの。村上源氏の定紋。
しょう‐たん【嘗胆】
⇒臥薪(がしん)嘗胆
しょう‐たん【小胆】
[名・形動]気が小さいこと。度胸がないこと。度量が狭いこと。また、そのさま。小心。「優柔で—な男」⇔大胆。
しん‐たん【心胆】
こころ。きもったま。心肝。
たん【胆】
1 肝臓。きも。 2 からだの中で、勇気や度胸の生じるもとと思われているところ。きもったま。「世に骨無き人は多く—有る人は稀なれば」〈露伴・風流魔〉