とび‐で【飛出】
能面の一。口を大きく開け、目を飛び出すように見開いた、神体を現す面。大飛出と小飛出とがあり、脇能や切能(きりのう)の後ジテに用いる。
なま‐なり【生成り/生熟り】
[名・形動] 1 「生熟れ1」に同じ。 2 能面の一。角を少し生やし、髪を乱した女面。般若(はんにゃ)の前段階で、女性の中の魔性がまだ十分に熟さない状態を表す。「鉄輪(かなわ)」の後ジテに用いる...
のう【能】
[音]ノウ(呉) [訓]あたう よく よくする [学習漢字]5年 1 物事をなしうるだけの力がある。できる。「能力/可能・全能・万能・不能・不可能」 2 物事を成し遂げる力。はたらき。「官能・機...
のう‐しょうぞく【能装束】
能を演じるときに演者が身につける装束。能面を除いたすべてのもので、かぶり物・鬘(かずら)から足袋まで含まれる。特に、唐織(からおり)・厚板(あついた)・摺箔(すりはく)・縫箔(ぬいはく)など染織...
のう‐めん【能面】
能に用いる仮面。尉面(じょうめん)・姥(うば)・般若(はんにゃ)・平太など種類が多い。彫り方や彩色にも工夫がなされ、一つの面で喜怒哀楽を表現できるように作られている。おもて。 [補説]書名別項。→能面
のうめん‐うち【能面打ち】
能面を製作する人。めんうち。
はんにゃ【般若】
《(梵)prajñā; (パーリ)Paññāの音写》 1 仏語。悟りを得る智慧(ちえ)。真理を把握する智慧。 2 能面の一。2本の角、大きく裂けた口をもつ鬼女の面。女性の憤怒(ふんぬ)と嫉妬(し...
ひきのう‐ようけん【非機能要件】
ソフトウエアや情報システムの開発において定義される要件のうち、機能面以外のもの。信頼性や拡張性に富んでいるか、運用面での操作性や簡便性に優れているかなど。→機能要件 →要件定義
ふか‐い【深井】
1 深い井戸。 2 能面の一。中年の女面で、多く「隅田川」「三井寺」など、子を失って悲しむ狂女の役に用いる。深い憂いをたたえた表情からの名称という。
ぶがく‐めん【舞楽面】
舞楽で、舞人が用いる仮面。伎楽面(ぎがくめん)より小さく薄手で、能面より大きい。象徴的な表情をしているものが多い。蘭陵王(らんりょうおう)・胡徳楽(ことくらく)・還城楽(げんじょうらく)・納曽利...