きょう‐ごう【強剛】
[名・形動]強くて屈しないこと。手ごわいこと。また、そのさま。「市九郎の—なる意志を、知りぬいて」〈菊池寛・恩讐の彼方に〉
きょう‐ゆう【洶涌/洶湧】
[名](スル) 水が勢いよくわき出ること。また、波が立ち騒ぐこと。きょうよう。「得々たる感情が心の裏に—するのを制し兼ねた」〈菊池寛・忠直卿行状記〉
[ト・タル][文][形動タリ]水が勢いよ...
くさり‐つ・く【腐り付く】
[動カ五(四)] 1 腐ったようになってこびりつく。「胸の裡(うち)に—・いている鬱懐の一端が解け始めて」〈菊池寛・忠直卿行状記〉 2 「腐れ合う」に同じ。「たとへお二人—・いたる御中なりとも」...
けつぞく【血族】
山口瞳による長編の私小説。亡くなった母の波乱の人生と、自身の出自の謎に迫る。昭和54年(1979)刊行。第27回菊池寛賞受賞。
こう‐こう【鏗鏗】
[ト・タル][文][形動タリ]《「鏗」は金石の打ち合う音の意》鐘の音などが鳴りわたるさま。「浅草寺の明(あけ)六つの鐘が、—と鳴り渡って居る」〈菊池寛・蘭学事始〉
こう‐じょう【攻城】
敵城を攻めること。城攻め。「—野戦英雄雲の如く」〈菊池寛・三浦右衛門の最後〉
こう‐ちょく【硬直】
[名・形動](スル) 1 かたくぴんと張っていること。こわばっていること。また、そのさま。「—した考え方」「芒の—な葉が空を刺そうとして立つ」〈長塚・土〉 2 筋肉が持続的に収縮し、かたくなるこ...
こう‐ろう【高朗】
[名・形動]気高く、明朗なこと。また、そのさま。「玄白も、良沢の—な熱烈な気持に接して居ると」〈菊池寛・蘭学事始〉
ごう‐きょう【剛強】
[名・形動]《古くは「こうきょう」》たけく強いこと。勇猛なこと。また、そのさま。「—無双の上に、徳川家には嫡々たる忠直卿に」〈菊池寛・忠直卿行状記〉
ごう‐りき【合力】
[名](スル) 1 力を貸すこと。助力すること。「かくばかり見えすいた徒労に—するものは、一人もなかった」〈菊池寛・恩讐の彼方に〉 2 金銭や物品を与えて助けること。「一銭二銭の—を願っていまし...