出典:gooニュース
妻と息子を刺した男の裁判員裁判 初公判で被告は起訴内容を認める 争点は責任能力 弁護側は心神喪失状態での一家心中を主張 新潟県三条市
新潟県三条市で、2023年3月に息子を殺害し妻も殺そうとした罪に問われている男の裁判員裁判が、13日に始まりました。男は起訴内容を認めました。三条市島潟の無職・阿久津正美被告(73歳)は、2023年3月に自宅で息子の嘉樹さん(当時41歳)を殺害し70代の妻も包丁で刺し殺そうとした罪に問われています。
「いまの裁判員裁判にトキメキはあるか」「地域の声を保証」 制度施行15年シンポ相次ぐ
東京地裁の裁判長として裁判員裁判を担当した経験もある村山浩昭弁護士は、制度施行当初の雰囲気を「日本の刑事裁判を変えなければいけない、という気概があった」と振り返った。現在の審理の進め方については「失敗しない審理・判決に帰着しているのではないか」「いまの裁判員裁判にトキメキはあるのかと、いま担当している人たちに聞きたい」と疑問を呈した。
「食欲なくなり、涙出た」裁判員裁判の制度から15年 判決後のSNS上の誹謗中傷、命の重みへの苦悩…
ただ、心ない意見が裁判員を萎縮させてしまうとすれば、市民感覚を反映させる裁判員裁判の趣旨をゆがめかねない。最高裁によると、平成21年5月の制度開始以降、今年1月末までに裁判員や補充裁判員に選ばれた人は延べ約12万人。地裁姫路支部では令和5年、裁判員裁判で10件の判決が下されている。職業も思想も信条も違う人たちが市民の代表として、その事件ごとに責任を果たしてきた。
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