おすい【襲】
古代の衣服の一。頭からかぶって衣服の上を覆い、下は裾まで長く垂れた衣(きぬ)という。
おそい【襲】
1 上着。女房などが、袿(うちき)・打ち衣(ぎぬ)の上に着たもの。「御—はいづれをか奉らむ」〈宇津保・内侍督〉 2 上を覆うもの。覆い。「車の簾、かたはらなどに挿し余りて、—、棟などに」〈枕・九...
おそい‐かか・る【襲い掛(か)る】
[動ラ五(四)]相手に向かって危害を加えようと突然向かっていく。「猛犬が—・ってきた」
おそ・う【襲う】
[動ワ五(ハ四)] 1 不意に攻めかかる。不意に危害を加える。襲撃する。「敵を—・う」「寝込みを—・う」「暴漢に—・われる」 2 不意にやって来る。急におしかける。「新婚家庭を—・う」「清い香り...
おそ‐き【襲着/襲衣】
上に重ねて着る衣。上着。「栲衾(たくぶすま)白山風の寝なへども児ろが—のあろこそ良(え)しも」〈万・三五〇九〉
かさね【重ね/襲】
[名] 1 重ねること。また、重ねたもの。 2 衣服を重ねて着ること。また、その衣服。重ね着。 3 (襲)平安時代、袍(ほう)の下に重ねて着た衣服。下襲(したがさね)。 4 (襲)襲(かさね)...
かさね‐うちき【重ね袿】
《「かさねうちぎ」とも》平安時代以降、公家の女子が日常着として、単(ひとえ)の上に袿を数枚重ねて着ること。重ねの袿。五つ衣(ぎぬ)。
かさね‐しょうぞく【襲装束】
舞楽で舞人が着用する装束の一。鳥兜(とりかぶと)・袍(ほう)・半臂(はんぴ)・下襲(したがさね)・指貫(さしぬき)・忘れ緒・糸鞋(しがい)・踏掛(ふがけ)などからなる。また、略式で楽人も用いる。...
かさね‐そうぞく【襲装束】
⇒かさねしょうぞく
かさね‐の‐いろめ【襲の色目】
平安時代以降、公家社会に行われた衣服の表地と裏地、また衣服を重ねて着たときの色の取り合わせの種目。男子では直衣(のうし)・狩衣(かりぎぬ)・下襲(したがさね)などの、女子では唐衣(からぎぬ)・袿...