かみ‐さけ【噛み酒/醸酒】
《「かみざけ」とも》古代に、米をかんで発酵させて造ったという酒。
か・む【醸む】
[動マ四]《「噛む」と同語源。酒は、古く、生米をかんで唾液とともに吐き出し、発酵させて造ったところから》酒を造る。かもす。「この御酒(みき)を—・みけむ人は」〈記・中・歌謡〉
かもし‐だ・す【醸し出す】
[動サ五(四)]ある気分や感じなどを作り出す。「楽しい雰囲気を—・す」
かも・す【醸す】
[動サ五(四)] 1 麹(こうじ)を発酵させて、酒・醤油などをつくる。醸造する。「酒を—・す」 2 ある状態・雰囲気などを生みだす。「物議を—・す」 [可能]かもせる
じょう【醸〔釀〕】
[常用漢字] [音]ジョウ(ヂャウ)(漢) [訓]かもす 1 酒を造る。かもす。「醸成・醸造/吟醸」 2 酒。「佳醸」
じょう‐か【醸家】
酒・醤油(しょうゆ)などを醸造する家。
じょう‐しゅ【醸酒】
[名](スル)原料を発酵させて酒をつくること。また、つくった酒。
じょう‐せい【醸成】
[名](スル) 1 原料を発酵させて酒や醤油などをつくること。醸造。「酒を—する」 2 ある状態・気運などを徐々につくり出すこと。「不穏な空気が—されつつある」
じょう‐ぞう【醸造】
[名](スル)発酵作用を応用して、酒類・醤油・味噌などを製造すること。「精選された原料から—された銘酒」
じょうぞう‐アルコール【醸造アルコール】
サトウキビ・トウモロコシ・コメなどを発酵させ、蒸留を繰り返して得たエタノール。日本酒の香り出しや品質調整などに使われる。また、アルコール度数を低くしたものは甲類焼酎となる。醸造用アルコール。