あたごひゃくいん【愛宕百韻】
天正10年(1582)、本能寺の変の直前に、明智光秀が京都愛宕山の威徳院で興行した連歌。光秀の発句「時は今あめが下知る五月かな」は、「雨が下」と「天が下」をかけて謀反の決意を示したものともいわれ...
いせしんひゃくいん【伊勢新百韻】
俳諧集。中川乙由、星山反朱編。元禄11年(1698)刊。1冊。乙由のほか岩田涼菟、各務支考らの作品を収める。
いん【韻】
1 漢字の表す1音節のうち、頭子音を除いた部分の声調の違いによって、平(ひょう)・上(じょう)・去(きょ)・入(にゅう)の四声に分類した区別。これをさらに分けて、古くは206韻としていたが、のち...
いん【韻】
[常用漢字] [音]イン(ヰン)(慣) 1 言葉のひびき。また、物の出す音。「松韻・神韻・余韻」 2 風流な趣。「韻事・韻致/気韻・風韻」 3 漢字音で、声母(頭子音)を除いた部分。韻母。「韻字...
おう‐いん【押韻】
[名](スル)詩歌などで、同一または類似の音韻をもった語を一定の箇所に用いること。韻を踏むこと。→脚韻(きゃくいん) →頭韻(とういん)
おん‐いん【音韻】
1 音と響き。ねいろ。 2 漢字の音と韻。声母(漢字音の子音)と韻母(漢字音の頭子音を除いた後の部分)。 3 言語学で、音韻論的な考察を経て、具体的な音声から抽象された言語音。
かん‐いん【換韻】
漢詩の古詩で、1首の途中から別の韻字に換えて韻を踏むこと。→一韻到底(いちいんとうてい)
き‐いん【気韻】
気品のあるようす。特に、書画などの風雅なおもむき。
きゃく‐いん【脚韻】
詩歌で、句末・行末に同音の語をおくこと。漢詩では一定の句末に同一の韻字を用い、西洋の詩では近接する行末に同一音ないし類似音をそろえる。「—を踏む」→頭韻(とういん)
くうかいしょいん【空海書韻】
書家、榊莫山による空海の伝記小説。平成3年(1991)刊行。