はみ【食み】
《動詞「は(食)む」の連用形から》 1 食うこと。また、くらし。 2 「食(は)み跡(あと)」の略。 3 「食(は)み物」に同じ。「或ル片目ナ鹿、海端ヲ廻ッテ—ヲ尋ヌルガ」〈天草本伊曽保・片目な鹿〉
はみ‐あと【食み跡】
アユが石に付いた珪藻(けいそう)類を食べた跡。はみ。
はみ‐かえ・る【食み返る】
[動ラ四] 1 魚などが水面で呼吸して水中に戻る。「この海豚(いるか)—・り候はば、源氏滅び候ふべし」〈平家・一一〉 2 (「癁る」とも書く)病気がぶり返す。「聞けばあとから—・る、そもいかなる...
はみ‐だし【食み出し】
1 はみだすこと。はみだしたもの。「社会の—者」 2 「食み出し鍔(つば)」の略。
はみだし‐つば【食み出し鍔】
鞘(さや)の周縁からわずかにはみ出す程度の小さな鍔。主に短刀に用いる。
はみ‐だ・す【食み出す】
[動サ五(四)]一定の範囲・枠から外に出る。中に入りきれないで外へあふれ出る。はみでる。「毛布から足が—・す」「見物人が車道まで—・す」「既成の枠から—・した大型新人」
はみ・でる【食み出る】
[動ダ下一]「食(は)み出す」に同じ。「袋が破れて中身が—・でる」
はみ‐もの【食み物】
食い物。特に、家畜・鳥などのえさ。はみ。「馬牛強しといへども、—なければ道ゆかず」〈盛衰記・三四〉