みまそ‐が・り【在そがり/坐そがり】
[動ラ変]《「いまそがり」の音変化か。「みまそかり」とも》「在る」「居る」の尊敬語。いらっしゃる。「おほきおとどの栄華の盛りに—・りて」〈伊勢・一〇一〉
む‐へんさい【無辺際】
[名・形動]広大で果てのないこと。また、そのさま。無辺。「縹渺と—に拡がって居る海を」〈菊池寛・俊寛〉
めい‐ばく【冥漠/冥邈】
[名・形動]暗くて遠いこと。また、そのさま。「申し分のない、空気と、あたたかみと、—なる調子とを具えて居る」〈漱石・草枕〉
目釘(めくぎ)を湿(しめ)・す
唾(つば)などで目釘をぬらして固定させ、刀を抜く用意をする。「主従刀の—・し、手ぐすね引いて待ちかけ居る」〈浄・忠臣蔵〉
めっぱり‐こ【目っ張り子】
目を大きく開けて見張ること。転じて、衆人環視のもとであること。「一切の同行人を—で見て居るので」〈福沢・福翁自伝〉
もさ‐くさ
[副]行動などがのろいさま。ためらうさま。「夜具の中で—して居る」〈左千夫・隣の嫁〉
もの・する【物する】
[動サ変][文]もの・す[サ変]《ある動作をそれと明示しないで婉曲(えんきょく)に表現する語》 1 詩文などを作る。「傑作を—・する」「一句—・する」 2 「ある」「居る」、また「行く」「来る」...
やえ‐むぐら【八重葎】
1 雑草が幾重にも生い茂っているくさむら。《季 夏》「白百合(しらゆり)の花大きさや—/鬼城」「雨の中に—に濡れしょびれて居るのでなしに」〈鏡花・白鷺〉 2 アカネ科の一年草または二年草。畑やや...
やま‐び【山辺】
「やまべ(山辺)」に同じ。「霞居る富士の—に我が来なばいづち向きてか妹が嘆かむ」〈万・三三五七〉
やり‐ごえ【槍声】
鋭くとがった声。いらだった声。「ひま入れて居ると、内儀が—出して」〈浮・手代気質〉