うち‐はらい【打(ち)払い】
1 攻撃して、敵を追い払うこと。「異国船—令」 2 ちり・ほこりをはたいて取り除く道具。はたき。ちりはらい。 3 ちり・ほこりなどを取り除くこと。「ここかしこ—などしてしばし居たる程に」〈今昔・...
うち‐よ・せる【打(ち)寄せる】
[動サ下一][文]うちよ・す[サ下二] 1 波や多くの人が重なり合うように寄せてくる。押し寄せる。「岸壁に高波が—・せる」「敵の大軍が—・せる」 2 波が物を岸の方に運ぶ。「—・せられた流木」 ...
うつお【空/虚/洞】
1 中がからになっていること。また、そのようなもの。うつろ。うろ。「この唐櫃(からびつ)をこそ心にくく思ひつれども、これも—にて物なかりけり」〈今昔・二九・一二〉 2 岩や樹木にできた空洞。ほら...
うつり【移り/遷り】
1 人の住所などが変わること。移転。転居。「郊外にお—の由」「都—」 2 火事などが他に伝わること。「火の—が早い」 3 (多く「おうつり」の形で)贈り物の入っていた先方の器や風呂敷にお礼のしる...
う‐づえ【卯杖】
正月初の卯の日に、魔よけの具として用いる杖。柊(ひいらぎ)・桃・梅・柳などの木を5尺3寸(約1.6メートル)に切り、2、3本ずつ5色の糸で巻いたもの。昔、宮中では六衛府などから朝廷に奉った。《季...
うな‐い【髫/髫髪】
《「項(うな)居(い)」の意か》 1 昔、7、8歳の童児の髪をうなじのあたりで結んで垂らしたもの。また、女児の髪を襟首のあたりで切り下げておくもの。うないがみ。 2 髪形を1にした童児。幼い子供...
うねめ【采女】
謡曲。三番目物。作者未詳。世阿弥説もある。昔、猿沢池に身を投げた采女の霊が、旅僧に故事を語り、僧が回向(えこう)すると舞をまう。
うば‐かわ【姥皮】
昔話で、身に着けると老女の姿になるという想像上の衣。脱ぐと、もとの美男か美女の姿に戻り、幸福になるとされる。
うぶ‐や【産屋】
1 昔、出産のけがれを忌んで、産婦を隔離するためにつくった別小屋。 2 出産をするようにととのえた部屋。産室。
う‐ぼう【羽旄】
昔の、軍隊を指揮する幢(はたぼこ)の一。雉(きじ)の羽と旄牛(ぼうぎゅう)(ヤク)の尾とを、竿(さお)の先端に飾りつけたもの。