いせ‐の‐おし【伊勢の御師】
伊勢神宮の下級神職。伊勢暦や御祓(おはらい)を配ったり、また伊勢参りの人々の案内や宿の世話をしたりした。
いび
奄美(あまみ)・沖縄地方で、ウタキ(御岳)とよばれる聖域の中の神が鎮座する場所。自然石や大木を依代(よりしろ)とする。最高の神職である女性以外は立ち入れない。「いべ」ともいい、「威部」と当てて書く。
うこん【右近】
謡曲。脇能物。観世・宝生流。世阿弥作、観世小次郎信光加筆。鹿島の神職が、京都右近の馬場で桜葉明神と会い、共に花を賞する。
うじこ‐そうだい【氏子総代】
氏子の間から選ばれた代表世話人。神職と協力して、神社の維持にあたる。
うち‐ひと【内人】
《「うちびと」とも》 1 伊勢神宮などの神職で、禰宜(ねぎ)の次の位の人。宿直や、神に供える酒食のことを扱った。うちんど。 2 天皇から賜った召使いの童(わらわ)。「この度の童の名ども、院人、—...
お‐し【御師】
《「御祈り師」の意》 1 特定の社寺に属し、信者のために祈祷(きとう)を行い、参詣のために宿泊・案内などの世話をする下級の神職。伊勢神宮のものが有名。おんし。 2 祈祷を専門にする神職や僧。「こ...
かぜ‐の‐はふり【風の祝】
風を鎮めるために、風の神を祭る行事。また、その行事をつかさどる神職。風の祝子(はふりこ)。「けさみれば木曽路の桜咲きにけり—にすきまあらすな」〈散木集・一〉
かむみそ‐の‐つかい【神御衣の使】
古代、大嘗祭(だいじょうさい)のとき、神祇官(じんぎかん)の命を受けて、神服を織る長(おさ)と織女10人を率いて上京した三河国神服社の神職。
かも【賀茂/加茂】
謡曲。脇能物。金春禅竹(こんぱるぜんちく)作。播磨(はりま)の室(むろ)の明神の神職が賀茂神社に参詣すると、御祖神(みおやのしん)と別雷神(わけいかずちのかみ)が現れ、神徳を説く。
かん‐ぬし【神主】
神社に奉仕して、神事に従うことを業としている人。神官。神職。また、その長。