アゴニー【agony】
苦痛。苦悶。また、臨終の苦しみ。
いき‐の‐した【息の下】
1 息の絶えようとする臨終の状態。「苦しい—から哀願する」 2 息をひそめて小声で話すこと。「わづかなる声聞くばかり言ひ寄れど、—に引きいれ、言(こと)少ななるが」〈源・帚木〉 [補説]この句の...
いち‐ご【一期】
1 生まれてから死ぬまで。一生。一生涯。「五十一歳を—として…静に息を引きとろうとしていた」〈芥川・枯野抄〉 2 死に際した時。臨終。最期(さいご)。「—に臨んで」 3 一生に一度しかないような...
いち‐ねん【一念】
1 ひたすら心に深く思いこむこと。また、その心。「親の—が通じる」 2 ふと思うこと。「—なりとも悔ゆる心を発(おこ)すべきなり」〈発心集・五〉 3 仏語。 ㋐非常に短い時間。瞬間。「ただ今の—...
いちねん‐おうじょう【一念往生】
1 臨終のときに一度だけ阿弥陀仏を念ずれば、極楽に往生するということ。 2 浄土真宗で、阿弥陀仏の名号を唱えていれば極楽に往生できるということ。
いちまい‐きしょうもん【一枚起請文】
1 紙1枚に書いた起請文。 2 法然が建暦2年(1212)臨終の際、門弟の源智の求めに応じて浄土往生の要義を和文で1枚の紙に書き、遺戒としたもの。浄土宗で朝夕読誦(どくじゅ)する。一枚起請。一枚...
今(いま)は限(かぎ)り
1 物事の最後。もうこれまで。「散らねどもかねてぞ惜しきもみぢ葉は—の色と見つれば」〈古今・秋下〉 2 人の死に際。臨終。「—になり給ひにし御病の末つ方」〈源・橋姫〉
いま‐わ【今際】
《「今は限り」の意から》もうこれ限りという時。死にぎわ。臨終。最期。「—の言葉」
いまわ‐の‐きわ【今際の際】
臨終の時。死にぎわ。「—に言い残す」
いん‐じょう【引接/引摂】
仏語。 1 仏・菩薩(ぼさつ)が衆生をその手に救い取り、悟りに導くこと。 2 人の臨終のとき、阿弥陀仏が来迎(らいごう)して極楽浄土に導くこと。