いち‐ぶつ【逸物】
「いちもつ(逸物)」に同じ。「この太刀、寸こそ短けれども、身においては—にてあるぞ」〈義経記・五〉
いつ【逸】
[常用漢字] [音]イツ(漢) イチ(呉) [訓]それる はやる 1 ある場所からさっと抜け去る。「逸出・逸走/後逸」 2 横にそれて逃れる。抜けて見えなくなる。「逸脱/散逸」 3 世間に知られ...
いつ‐ぶつ【逸物】
「いちもつ(逸物)」に同じ。
うえ‐な・し【上無し】
[形ク] 1 これより上に立つものがない。最上である。「あはれ逸物(いちもつ)や、—・きものなり」〈著聞集・二〇〉 2 際限がない。きりがない。「富士の嶺(ね)の煙も猶ぞ立ちのぼる—・き物は思ひ...
かい‐たおり【掻い手折り】
折れ曲がること。特に、道が曲がる所。「牛の逸物にて辻の—などを、おもしろくありきまはりければ」〈十訓抄・一〉
く‐きょう【究竟】
1 仏語。物事の最後に行きつくところ。無上。終極。 2 極めてすぐれていること。また、そのもの。「主従三騎—の逸物(いちもつ)どもにて」〈平治・中〉 3 極めて都合がよいこと。あつらえむき。くっ...
口(くち)を切(き)・る
1 話を始める。最初に発言する。「まず彼が話の—・った」 2 開けたことのないふたや栓、封などを開ける。「シャンペンの—・る」 3 馬を歩かせはじめるために、手綱を緩める。「権三が馬は逸物の、—...
こころ‐むき【心向き】
「心向け」に同じ。「鹿毛(かげ)なる馬のならびなき逸物(いちもつ)、乗り走り、—、又あるべしとも覚えず」〈平家・四〉