あげ‐て【挙げて】
[副] 1 多くの物事を全部含めていうときに用いる。残らず。ことごとく。「国を—祝う」 2 一つ一つ取り上げて。いちいち。「—数えるまでもない」
言(い)うに及(およ)ばず
言うまでもない。もちろんのことだ。「国内は—、海外にまで知られた作曲家」
言(い)うべきにもあら◦ず
口に出して言うまでもない。「雪の降りたるは—◦ず」〈枕・一〉
言(い)うもおろか
《「おろか」は、おろそか、不十分の意。後に「愚か」と意識された》言うまでもない。言うのもばかげている。
一議(いちぎ)に及(およ)ばず
あれこれ議論するまでもない。問題にするまでもない。「—承認される」
いま‐さら【今更】
[副] 1 もっと早ければともかく、今となっては遅すぎる、という意を表す。今ごろになって。「—何を言っているんだ」 2 今新しく。今改めて。「—注意するまでもない」 3 初めて。「—の人などの...
おろ‐か【疎か】
[形動][文][ナリ] 1 (「…はおろか」「…もおろか」などの形で)言うまでもないことである。もちろん。「掃除は—、布団を上げたこともない」 2 いいかげんに扱うさま。思いやりが薄いさま。おろ...
おん‐でも‐な・い
[連語]《当然のことで恩に着るまでもない、の意から》いうまでもない。もちろんだ。「『ていと、さう言ふか』『—・いこと』」〈虎寛狂・鍋八撥〉
言(げん)を俟(ま)た◦ない
改めて言うまでもない。もちろんである。「事実そうであることは—◦ない」 [補説]「言葉を俟たない」とするのは誤り。
こうおつ‐にん【甲乙人】
年齢・身分などがいろいろな人。また、名前をあげるまでもない一般庶民。「居り合はせたる—ら是を見て」〈保元・下〉