2 ある物事の成り行きや結果。「若気の—」
至り深し
1 思慮が深い。心づかいが行き届いている。「—・き御心にて、もしかかる事もやと思すなりけり」〈源・野分〉 2 造詣 (ぞうけい) が深い。「言の葉筆づかひなどは、人より殊になまめかしく、—・う見えたり」〈源・須磨〉 3 深い趣がある。「(明石ノ浦ハ)何の—・き隈 (くま) はなけれど」〈源・若紫〉
いたりせんさく【至り穿鑿】
《「いたりぜんさく」とも》 1 細部にわたって知りたがること。「ああ貴君 (あなた) も—なさります」〈一葉・にごりえ〉 2 粋 (いき) の限りを尽くすこと。ぜいたくを極めること。「この如く人知らぬ物入り、次第に—の世なり」〈浮・一代女・四〉
いたりぢゃや【至り茶屋】
高級な、しゃれた茶屋。「南江の—に遊んで」〈浮・置土産・五〉
出典:青空文庫
・・・望を遂げられ、大慶の至りなどと云うのですからな。」「高田も高田じ・・・ 芥川竜之介「或日の大石内蔵助」
・・・皇日本の船師、始めて至り、大唐の船師と合戦う。日本利あらずして退・・・ 芥川竜之介「金将軍」
・・・美しい農作地を見るに至りました。もとより開墾の初期に草分けとして・・・ 有島武郎「小作人への告別」