あおき‐もくべい【青木木米】
[1767〜1833]江戸後期の陶工・南画家。京都の人。後年、聾米(ろうべい)と号す。煎茶(せんちゃ)器にすぐれ、交趾(コーチ)・染め付けなどを得意とした。
かくれん‐ぼつぼつ【赫連勃勃】
[381〜425]中国、五胡十六国の夏(か)の世祖。匈奴(きょうど)の出身で、407年、後秦(こうしん)から独立してオルドス地方に建国、国号を大夏とした。のち、長安を占領して北魏(ほくぎ)と対立した。
ささき‐きいち【佐々木基一】
[1914〜1993]評論家。広島の生まれ。本名、永井善次郎。第二次大戦後、文芸・前衛芸術・映像文化など幅広い分野の評論活動に活躍。雑誌「近代文学」創刊に参加。著作に「私のチェーホフ」「個性復興...
ささき‐そういち【佐々木惣一】
[1878〜1965]法学者。鳥取の生まれ。憲法および行政法の権威として、天皇機関説、民本主義を主張。京大教授。在任中、滝川事件に連座して退官、のち、立命館大学学長。第二次大戦後、帝国憲法の改正...
ささき‐のぶつな【佐佐木信綱】
[1872〜1963]歌人・国文学者。三重の生まれ。弘綱の長男。「竹柏会」を主宰、歌誌「心の花」を刊行して多くの歌人を育成。また、万葉集の研究や和歌の史的研究などに業績を残した。文化勲章受章。歌...
ささき‐ひろつな【佐佐木弘綱】
[1828〜1891]国学者・歌人。伊勢の人。号、竹柏園。足代弘訓(あじろひろのり)の門下。子の信綱とともに「日本歌学全書」を編集。
ささき‐みつぞう【佐々木味津三】
[1896〜1934]小説家。愛知の生まれ。本名、光三。新聞・雑誌記者を経て作家生活に入り、大衆小説を発表。作「右門捕物帳」「旗本退屈男」など。
ささき‐もさく【佐佐木茂索】
[1894〜1966]小説家・編集者。京都の生まれ。芥川竜之介に師事。昭和10年(1935)菊池寛と図って芥川賞・直木賞を創設。のち、文芸春秋新社社長。短編集「春の外套」など。
つばき‐ちんざん【椿椿山】
[1801〜1854]江戸後期の南画家。江戸の人。名は弼(ひつ)。別号、休庵・琢華堂など。初め金子金陵、のち渡辺崋山に学ぶ。画風は穏やかで、花鳥画・肖像画にすぐれた。
どどいつぼう‐せんか【都都逸坊扇歌】
[1804〜1852]江戸後期の俗曲演奏家。初世。常陸(ひたち)の人。本名、岡福次郎。当時流行の都々逸節を改良して今日の曲調に定着させた。即席や謎解きも得意としたが、風刺性をとがめられて江戸を去った。