アンセルムス【Anselmus】
[1033〜1109]英国のスコラ哲学者。イタリアの生まれ。カンタベリー大司教。神の存在の神学的証明や、キリストによる贖罪(しょくざい)の理論化につとめ、スコラ学の父とよばれる。
アンドリッチ【Ivo Andrić】
[1892〜1975]ユーゴスラビアの小説家・詩人。ボスニア‐ヘルツェゴビナ生まれ。ボスニアを舞台とした作品で知られる。1961年にノーベル文学賞を受賞。作「ドリナの橋」「トラブニク年代記」「呪...
アンドレーエフ【Leonid Nikolaevich Andreev】
[1871〜1919]ロシアの小説家・劇作家。初期の写実的ヒューマニズムから厭世(えんせい)的、神秘的作風に転じた。二葉亭四迷など日本の作家にも影響を与えた。小説「沈黙」「血笑記」「七死刑囚物語...
アーベル【Othenio Abel】
[1875〜1946]オーストリアの古生物学者。動物の器官の退行的な特殊化を研究し、また、生痕(せいこん)から古生態復元をめざした。著「脊椎動物古生物学綱要」など。
イェルマーク【Ermak Timofeevich】
[?〜1585]ロシアのドンコサックの首領。シベリアに遠征してシビル‐ハン国を破り、その領土をイワン4世に献上、ロシアのシベリア植民の基礎を築いた。エルマーク。
イエス‐キリスト【Jesus Christ】
[前4ころ〜30ころ]キリスト教の始祖。パレスチナのナザレの大工ヨセフと妻マリアの子として生まれた。30歳ごろバプテスマのヨハネから洗礼を受け、ガリラヤで神の国の近いことを訴え、宣教を始めた。ペ...
いけうち‐おさむ【池内紀】
[1940〜2019]ドイツ文学者。兵庫の生まれ。19世紀末のドイツやオーストリアの文化研究を中心に活躍。カフカやゲーテなどの研究・翻訳にも業績を残した。後年は幅広い文筆活動を行い、「恩地孝四郎...
イシドルス【Isidorus Hispalensis】
[560ころ〜636]スペイン、セビリアの大司教。カルタヘナの生まれ。西方教会最後の教父といわれる。神学・歴史・文学・科学に通じ、学芸を指導。スペインのキリスト教化にも大いに貢献。著「語源論」は...
イドリーシー【al-Idrīsī】
[1100〜1165]アラビアの地理学者。シチリアのロジェール2世に仕え、銀盤製の世界地図を作った。その地図解説書は「ロジェールの書」とよばれ、各地の物産・行政・風俗にも言及。アル=イドリーシー。
いぶせ‐ますじ【井伏鱒二】
[1898〜1993]小説家。広島の生まれ。本名、満寿二。庶民的なペーソスとユーモアの中に鋭い風刺精神を込めた独特な作風を持つ。「ジョン万次郎漂流記」で直木賞受賞。他に「山椒魚」「多甚古村」「黒...