おおの‐かずお【大野一雄】
[1906〜2010]舞踏家。北海道の生まれ。石井漠(ばく)、江口隆哉(たかや)に師事。土方巽(ひじかたたつみ)との共演などで舞踏界に大きな影響を与えた。海外公演も多く、特にヨーロッパで高い評価...
おおもり‐ひこしち【大森彦七】
南北朝時代の北朝方の武士。名は盛長。足利尊氏が九州から都に攻め上ったとき、湊川(みなとがわ)の戦いで楠木正成を破った。太平記に、正成の亡霊に悩まされるが、大般若経により怨霊を退散させたとある。ま...
おおもり‐ふさきち【大森房吉】
[1868〜1923]地震学者。福井の生まれ。東大教授。日本における地震学の創始者。初期微動と震源との関係を表す大森公式や地震帯の発見、地震計の考案、震災対策など多くの業績がある。
おか‐きよし【岡潔】
[1901〜1978]数学者。和歌山の生まれ。奈良女子大教授。多変数複素関数論の分野を開拓し、層の概念の原型となる局所イデアルの概念を導入。文化勲章受章。著「春宵(しゅんしょう)十話」など。
おがた‐ともさぶろう【緒方知三郎】
[1883〜1973]病理学者。東京の生まれ。東大・日本医大教授。東京医大学長。唾液腺の内分泌やカシンベック病、老人病などの研究で業績がある。文化勲章受章。著「病理学総論」など。
おぎゅう‐そらい【荻生徂徠】
[1666〜1728]江戸中期の儒学者。江戸の人。名は双松(なべまつ)。字(あざな)は茂卿(しげのり)。別号、蘐園(けんえん)。また、物部氏の出であることから、中国風に物(ぶつ)徂徠と自称。朱子...
おくいずみ‐ひかる【奥泉光】
[1956〜 ]小説家。山形の生まれ。本名、康弘。「石の来歴」で芥川賞受賞。他に「ノヴァーリスの引用」「『吾輩は猫である』殺人事件」「グランド・ミステリー」など。
オクジャワ【Bulat Shalvovich Okudzhava】
[1924〜1997]ソ連・ロシアの詩人・小説家。ジョージア(グルジア)人を父、アルメニア人を母としてモスクワに生まれる。反戦と社会風刺をうたう自作詩に曲をつけ、ギターの弾き語りで発表し一世を風...
おさだ‐しゅうとう【長田秋濤】
[1871〜1915]劇作家・翻訳家。静岡の生まれ。本名は忠一。演劇改良やフランス文学の紹介に努めた。ユゴー「椿姫」の訳や、「図南録」などの著書がある。
おさべ‐ひでお【長部日出雄】
[1934〜2018]小説家。青森の生まれ。郷里である津軽に取材した小説を多く執筆。「津軽世去れ節」「津軽じょんから節」で直木賞受賞。太宰治の評伝「桜桃とキリスト」で大仏次郎賞を受賞。他に「鬼が...