おおた‐どうかん【太田道灌】
[1432〜1486]室町中期の武将。名は資長(すけなが)。上杉定正の執事となり、江戸城を築城。兵法に長じ、和漢の学問や和歌にもすぐれた。
おおた‐なんぽ【大田南畝】
[1749〜1823]江戸後期の狂歌師・戯作者。江戸の人。名は覃(たん)。別号は蜀山人(しょくさんじん)・四方赤良(よものあから)。有能な幕臣でもあり、広く交遊をもち、天明調狂歌の基礎を作った。...
おおたに‐くぶつ【大谷句仏】
[1875〜1943]俳人。真宗大谷派の第23世法主(ほっす)。京都の生まれ。名は光演。俳誌「懸葵(かけあおい)」の中心的メンバー。句集に「夢の跡」「我は我」など。
おおたに‐こうずい【大谷光瑞】
[1876〜1948]浄土真宗本願寺派の第22世宗主。京都の生まれ。法名、鏡如。明治36年(1903)以来、3回にわたり中央アジアの発掘調査を行い、第二次大戦中は内閣参議・内閣顧問を歴任。
おおたに‐たけじろう【大谷竹次郎】
[1877〜1969]興行師。松竹の創立者。京都の生まれ。兄の白井松次郎とともに松竹を興し、歌舞伎・新派・映画などを支配下に置き、興行界の中軸として活躍。文化勲章受章。
おおた‐みずほ【太田水穂】
[1876〜1955]歌人。長野の生まれ。俳諧の要素を短歌に導入し、象徴の歌風を開いた。歌集に「冬菜」「螺鈿(らでん)」、研究書に「芭蕉俳諧の根本問題」など。
おおつか‐きんのすけ【大塚金之助】
[1892〜1977]経済学者。東京の生まれ。「日本資本主義発達史講座」の経済思想史を執筆。第二次大戦後、一橋大学経済研究所所長などを務めた。著「解放思想史の人々」など。
おおつか‐くすおこ【大塚楠緒子】
[1875〜1910]歌人・小説家。東京の生まれ。本名、久寿雄(くすお)。美学者大塚保治の妻。著作に与謝野晶子の「君死にたまふこと勿(なか)れ」と並称される厭戦詩「お百度詣」、小説「晴小袖」「空...
おおつか‐ひさお【大塚久雄】
[1907〜1996]経済史学者。京都の生まれ。法大教授・東大教授・国際基督教大学教授。マックス=ウェーバーやマルクスを研究し資本主義形成について独自の理論を確立。著作に「株式会社発生史論」「近...
おおつか‐やすじ【大塚保治】
[1869〜1931]美学者。群馬の生まれ。東大教授。日本における美学を確立。