おの‐ただあき【小野忠明】
[1565〜1628]江戸初期の剣客。安房(あわ)の人。通称、次郎右衛門。前名、神子上典膳(みこがみてんぜん)。小野派一刀流の祖。伊藤一刀斎に剣術を学び、秘伝を伝授され、徳川秀忠に仕えた。
おの‐ちくきょう【小野竹喬】
[1889〜1979]日本画家。岡山の生まれ。本名、英吉。竹内栖鳳に師事。土田麦僊(つちだばくせん)らと国画創作協会を結成。初期には洋画的手法を大胆に駆使したが、しだいに穏やかな自然観照的作品に...
おのづか‐きへいじ【小野塚喜平次】
[1871〜1944]政治学者。新潟の生まれ。東大総長。日本における近代政治学の基礎を築いた。著「政治学大綱」「現代政治の諸研究」「現代欧州之憲政」など。
おのでら‐じゅうない【小野寺十内】
[1643〜1703]赤穂義士(あこうぎし)の一人。名は秀和。浅野家の京都留守居役。
おの‐とおざぶろう【小野十三郎】
[1903〜1996]詩人。大阪の生まれ。帝塚山学院短大教授。本名、藤三郎。詩誌「赤と黒」同人。反俗・反権力のアナーキズム詩人として出発、短歌的叙情の否定を提唱。戦後は勤労者のための大阪文学学校...
おの‐の‐いもこ【小野妹子】
日本最初の遣隋大使。推古天皇15年(607)隋に渡り、翌年、隋使裴世清(はいせいせい)とともに帰国。同年、再び渡海。生没年未詳。→遣隋使
おの‐の‐おつう【小野お通】
安土桃山時代の女性。織田信長や豊臣秀吉・秀次らに仕えたという。音曲・書画にすぐれ、浄瑠璃「十二段草子」の作者と伝えられるが、現在では否定されている。生没年未詳。
おの‐の‐おゆ【小野老】
[689ころ〜737ころ]奈良時代の万葉歌人。大宰大弐(だざいのだいに)。
おの‐の‐こうたいこう【小野皇太后】
[1021〜1102]後冷泉(ごれいぜい)天皇の皇后。藤原教通(ふじわらののりみち)の娘。歓子(かんし)。関白頼通(よりみち)の娘が宮中に入ると、怒って小野の山房に移り、出家した。
おの‐の‐こまち【小野小町】
平安前期の女流歌人。六歌仙・三十六歌仙の一人。仁明(にんみょう)・文徳(もんとく)両天皇の後宮に仕えた。美貌(びぼう)の歌人といわれ、多くの伝説があり、謡曲・歌舞伎の題材となっている。家集に「小...