ぜんな【善阿】
鎌倉後期の連歌師。地下(じげ)連歌界の指導者として活躍。連歌式目の制定に寄与した。門下に救済(ぐさい)らがいる。生没年未詳。
そうぎ【宗祇】
[1421〜1502]室町後期の連歌師。姓は飯尾(いいお)と伝えられる。別号、自然斎(じねんさい)・種玉庵(しゅぎょくあん)・見外斎。連歌を宗砌(そうぜい)・心敬・専順に師事。また、古典を一条兼...
そうちょう【宗長】
[1448〜1532]室町後期の連歌師。駿河(するが)の人。号、長阿・柴屋軒(さいおくけん)。和歌・連歌を宗祇(そうぎ)に学んだ。著「雨夜記(あまよのき)」「宗祇終焉(しゅうえん)記」、連歌集「...
たいぶ‐てい【太武帝】
[408〜452]中国、北魏第3代の皇帝。在位423〜452。宰相の崔浩(さいこう)の補佐を得て、南朝と修交に努め、華北統一を完成。
たかい‐ゆういち【高井有一】
[1932〜2016]小説家。東京の生まれ。本名、田口哲郎。共同通信社勤務のかたわら、立原正秋(たちはらまさあき)らと同人誌「犀(さい)」を創刊。「北の河」で芥川賞受賞。他に「この国の空」「夜の...
たきい‐こうさく【滝井孝作】
[1894〜1984]小説家・俳人。岐阜の生まれ。俳号、折柴(せっさい)。初め河東碧梧桐(かわひがしへきごとう)に師事。のち長編小説「無限抱擁」で、独特の私小説作家として知られるようになった。句...
たきぐち‐にゅうどう【滝口入道】
平安末期の僧。本名、斎藤時頼(さいとうときより)。平重盛に仕え、滝口の武士のとき、建礼門院の雑仕女(ぞうしめ)の横笛と恋愛、父の茂頼にいさめられて19歳で出家。嵯峨(さが)往生院で修行し、のち...
たけのうち‐しきぶ【竹内式部】
[1712〜1768]江戸中期の神道家。越後の人。名は敬持。号、羞斎(しゅうさい)・周斎・正庵。式部は通称。垂加神道を学び、京都で公家に尊王論を説き、追放(宝暦事件)。のち、明和事件に連座し、八...
たちはら‐みちぞう【立原道造】
[1914〜1939]詩人。東京の生まれ。堀辰雄・室生犀星(むろうさいせい)に師事。リルケを好み、「四季」の同人として音楽的な叙情詩を発表した。詩集「萱草(わすれぐさ)に寄す」「暁と夕の詩」など。
たち‐りゅうわん【館柳湾】
[1762〜1844]江戸後期の漢詩人。越後の人。名は機、字(あざな)は枢卿、柳湾は号。亀田鵬斎(ほうさい)に学ぶ。下級役人として飛騨高山などに赴任、退官後は江戸の目白台で詩作に専念。著作に「柳...