かさい‐ぜんぞう【葛西善蔵】
[1887〜1928]小説家。青森の生まれ。自らの生活の苦悩を描き、破滅型の私小説作家といわれる。小説に「哀しき父」「子をつれて」「放浪」「湖畔手記」など。
き【基】
[632〜682]中国、唐代の僧。長安の人。法相(ほっそう)宗の開祖。玄奘(げんじょう)の弟子となり、師に従って「成唯識論(じょうゆいしきろん)」の訳経に協力、のち解釈を加えて「成唯識論述記」「...
キャプラ【Frank Capra】
[1897〜1991]米国の映画監督。イタリア生まれ。理想主義的で軽快な風刺喜劇を得意とした。1934年、「或(あ)る夜の出来事」でアカデミー賞の主要部門を独占。他に「オペラハット」「スミス都へ...
キュレル【François de Curel】
[1854〜1928]フランスの劇作家。1892年、自由劇場の創設者アントワーヌに匿名で送った「聖女の裏面」など三作品が採用上演され、劇作家としてデビューした。文明批評的な思想劇・社会劇を発表。...
こがねい‐きみこ【小金井喜美子】
[1870〜1956]翻訳家・小説家。島根の生まれ。本名、キミ。森鴎外の妹で、小金井良精(こがねいよしきよ)の妻。レールモントフの「浴泉記」の翻訳で知られる。著「森鴎外の系族」「鴎外の思ひ出」など。
こじま‐のぶお【小島信夫】
[1915〜2006]小説家。岐阜の生まれ。「第三の新人」の一人。「アメリカン・スクール」で芥川賞受賞。他に「抱擁家族」「別れる理由」「うるわしき日々」など。芸術院会員。平成6年(1994)文化...
ごほう【護法】
《(梵)Dharmapāla》6世紀中ごろの南インドの僧。仏教を広めて多くの門下を教育。唯識(ゆいしき)十大論師(ろんじ)の一人。著「成(じょう)唯識論」など。
さいちょう【最澄】
[767〜822]平安初期の僧。日本天台宗の開祖。近江(おうみ)の人。勅諡号、伝教大師。比叡山に入り、根本中堂を建立。延暦23年(804)空海とともに入唐し、翌年帰国。また、南都諸宗の学僧と対論...
サイフェルト【Jaroslav Seifert】
[1901〜1986]チェコの詩人。プラハ生まれ。プロレタリア詩から出発し、両大戦間期には前衛芸術運動に参加した。1968年のソ連軍のチェコ占領に抗議するなど、反体制の詩人として知られる。198...
し‐き【子規】
ホトトギスの別名。 ⇒正岡子規(まさおかしき)