おぐら‐ゆき【小倉遊亀】
[1895〜2000]女流日本画家。滋賀の生まれ。旧姓、溝上(みぞがみ)。安田靫彦(やすだゆきひこ)に師事。大胆でおおらかな画面構成のうちに明るくさわやかな画風を示す。代表作「浴女」「磨針峠」な...
おぐり‐こうへい【小栗康平】
[1945〜 ]映画監督。群馬の生まれ。「泥の河」で監督デビュー。国内外で高い評価を得る。平成2年(1990)「死の棘(とげ)」でカンヌ国際映画祭審査員特別グランプリと国際映画批評家連盟賞を受賞...
おぐり‐ふうよう【小栗風葉】
[1875〜1926]小説家。愛知の生まれ。本名、加藤磯夫。尾崎紅葉の門下。構成の巧みさと美文体を特色とするが、自然主義風の作品も発表。「亀甲鶴(きっこうづる)」「恋慕(れんぼ)流し」「青春」など。
おぐり‐むしたろう【小栗虫太郎】
[1901〜1946]小説家。東京の生まれ。本名、栄次郎。昭和8年(1933)「新青年」誌に「完全犯罪」が掲載され流行作家となる。衒学(げんがく)趣味の強い推理小説を多く発表した。作「黒死館殺人...
おさたけ‐たけき【尾佐竹猛】
[1880〜1946]司法官・歴史学者。石川の生まれ。明大教授。大審院判事・検事。明治維新史・憲政史を研究し、吉野作造と明治文化研究会を作り、「明治文化全集」の編纂(へんさん)など多くの業績を残...
おさだ‐しゅうとう【長田秋濤】
[1871〜1915]劇作家・翻訳家。静岡の生まれ。本名は忠一。演劇改良やフランス文学の紹介に努めた。ユゴー「椿姫」の訳や、「図南録」などの著書がある。
おさだ‐ひろし【長田弘】
[1939〜2015]詩人。福島の生まれ。早稲田大学在学中より詩誌の編集に携わり、昭和40年(1965)第一詩集「われら新鮮な旅人」を発表。親しみやすく平易な言葉で、現代社会のありようを描いた。...
おさない‐かおる【小山内薫】
[1881〜1928]劇作家・演出家・小説家。広島の生まれ。雑誌「新思潮」を創刊。2世市川左団次と自由劇場を、土方与志(ひじかたよし)と築地小劇場を創立、新劇の確立に尽力。戯曲「息子」、小説「大...
おさべ‐ひでお【長部日出雄】
[1934〜2018]小説家。青森の生まれ。郷里である津軽に取材した小説を多く執筆。「津軽世去れ節」「津軽じょんから節」で直木賞受賞。太宰治の評伝「桜桃とキリスト」で大仏次郎賞を受賞。他に「鬼が...
おさらぎ‐じろう【大仏次郎】
[1897〜1973]小説家。神奈川の生まれ。本名、野尻清彦。「鞍馬天狗」で大衆作家として認められる。著「赤穂浪士」「帰郷」「パリ燃ゆ」「天皇の世紀」など。文化勲章受章。