きたむら‐ろくろう【喜多村緑郎】
[1871〜1961]新派俳優。東京の生まれ。本名、六郎。明治29年(1896)高田実らと成美団を結成。新派の写実的演技術の確立に努め、女形として活躍。主な舞台に「侠艶録」「滝の白糸」「婦系図」など。
きた‐もりお【北杜夫】
[1927〜2011]小説家・精神科医。東京の生まれ。本名、斎藤宗吉。斎藤茂吉の次男。「夜と霧の隅で」で芥川賞受賞。船医の体験をユーモラスに描いた「どくとるマンボウ航海記」がベストセラーとなり、...
きた‐ろっぺいた【喜多六平太】
[1874〜1971]能楽師。シテ方喜多流14世宗家。東京の生まれ。闊達(かったつ)自在な芸境の名人で、衰えていた流勢を盛り返した。文化勲章受章。
きたわき‐のぼる【北脇昇】
[1901〜1951]洋画家。愛知の生まれ。鹿子木孟郎(かのこぎたけしろう)・津田青楓(つだせいふう)に師事。シュールレアリスムの影響を受け、京都にあって、関西前衛美術の発展に貢献した。
きだ‐げん【木田元】
[1928〜2014]哲学者。山形の生まれ。中央大教授。ハイデッガー研究の第一人者として知られるほか、メルロ=ポンティの翻訳を数多く手がけた。著「現象学」「哲学と反哲学」「闇屋になりそこねた哲学...
きだ‐さだきち【喜田貞吉】
[1871〜1939]歴史学者。徳島の生まれ。日本歴史地理学会を組織し、雑誌「歴史地理」を刊行。京大教授などを歴任。南北朝正閏論(せいじゅんろん)・法隆寺再建論などの論争で有名。
きだ‐みのる
[1895〜1975]小説家。鹿児島の生まれ。本名、山田吉彦。パリ大学で古代社会学を学び、独自の文明批評を展開した。著「気違い部落周游紀行」「道徳を否む者」、共訳に「昆虫記」など。
きっかわ‐れいか【吉川霊華】
[1875〜1929]日本画家。東京の生まれ。本名、準(ひとし)。狩野派・土佐派を学び、のち冷泉為恭(れいぜいためちか)に私淑して大和絵を研究。白描画を得意とした。代表作「離騒」。
キッシンジャー【Henry Alfred Kissinger】
[1923〜2023]米国の政治家・政治学者。ドイツの生まれ。1938年、米国に移住。大統領補佐官・国務長官として、米中関係の打開、ベトナム和平の実現などに活躍。1973年、ノーベル平和賞受賞。...
キッド【William Kidd】
[1645?〜1701]英国の海賊。スコットランドの生まれ。はじめ私掠(しりゃく)船船長として活動するが、次第に海賊化。1701年ロンドンで絞首刑。世界のどこかに財宝を隠したという伝説があり、ポ...