げんぼう【玄昉】
[?〜746]奈良前期の法相(ほっそう)宗の僧。大和の人。俗姓、阿刀(あと)氏。霊亀2年(716)入唐し、天平7年(735)帰国。橘諸兄(たちばなのもろえ)のもとで吉備真備(きびのまきび)ととも...
こう‐こうぼう【黄公望】
[1269〜1354]中国、元代の文人画家。常熟(江蘇省)の人。字(あざな)は子久。号、一峯・大痴。董源(とうげん)・巨然(きょねん)の画法をもとに独自の山水画様式を確立した。元末四大家の一人。...
こうやま‐せいじろう【神山征二郎】
[1941〜 ]映画監督。岐阜の生まれ。新藤兼人(かねと)の「近代映画協会」に参加、「鯉のいる村」で監督デビュー。代表作は「看護婦のオヤジがんばる」「ふるさと」のほか、五木寛之のエッセーをもとに...
ここう‐たんぽ【古公亶父】
中国、周の文王の祖父。初め豳(ひん)にあったが、岐山(きざん)のふもとに移り、周を建てたといわれる。太王と諡号(しごう)。生没年未詳。
こばやかわ‐たかかげ【小早川隆景】
[1533〜1597]安土桃山時代の武将。毛利元就(もうりもとなり)の三男。幼名、徳寿丸、のち又四郎。安芸の小早川家を継ぐ。織田信長の中国攻略に羽柴秀吉と戦ったが和解、秀吉の信を得て五大老の一人...
これたか‐しんのう【惟喬親王】
[844〜897]文徳天皇の第1皇子。母は紀静子。父帝に愛されたが、母が藤原氏でないために皇嗣になれず、大宰帥(だざいのそち)・弾正尹(だんじょうのかみ)・上野大守などを歴任。のち、比叡山のふも...
ごこまつ‐てんのう【後小松天皇】
[1377〜1433]第100代天皇。在位1382〜1412。北朝の後円融天皇の皇子。名は幹仁(もとひと)。元中9=明徳3年(1392)南北朝の合一がなって南朝の後亀山天皇から神器を継承。称光天...
ごさが‐てんのう【後嵯峨天皇】
[1220〜1272]第88代天皇。在位1242〜1246。土御門(つちみかど)天皇の皇子。名は邦仁(くにひと)。四条天皇没後、鎌倉幕府執権北条泰時(ほうじょうやすとき)に擁立されて即位。譲位後...
ごみかわ‐じゅんぺい【五味川純平】
[1916〜1995]小説家。中国大連の生まれ。本名、栗田茂。自らの戦争体験にもとづいた長編小説「人間の条件」がベストセラーとなる。その後も戦争をテーマにした小説や評論を数多く残した。作「戦争と...
ゴンゴラ【Luis de Góngora y Argote】
[1561〜1627]スペインの詩人。初期は平明な詩をつくったが、のちに難解な作風に転じた。独特な表現法は「ゴンゴリスモ」と呼ばれ、後世のスペイン文学に大きな影響を及ぼした。作「ポリフェモとガラ...