まふね‐ゆたか【真船豊】
[1902〜1977]劇作家。福島の生まれ。戯曲「鼬(いたち)」で注目され、久保田万太郎に師事。第二次大戦後は笑劇(ファルス)やラジオドラマに力を注いだ。他に「裸の町」「中橋公館」など。
まみや‐りんぞう【間宮林蔵】
[1780〜1844]江戸後期の探検家。常陸(ひたち)の人。名は倫宗(ともむね)。伊能忠敬らに測量術を学び、幕命により樺太(サハリン)を調査。さらに海峡を渡って黒竜江下流を探検し、樺太が島である...
まやま‐せいか【真山青果】
[1878〜1948]劇作家・小説家。宮城の生まれ。本名、彬(あきら)。小栗風葉に師事し、自然主義作家として出発、のち劇作に転じ、多くの戯曲を発表。また、西鶴・馬琴などの考証にもすぐれた業績を残...
まんざん‐どうはく【卍山道白】
[1636〜1715]江戸前期の曹洞宗の僧。備後(びんご)の人。加賀大乗寺の月舟宗胡に師事。当時乱れていた法系嗣承を改めるために尽力。著「宗統復古志」など。復古道人。
みうら‐ごろう【三浦梧楼】
[1847〜1926]軍人・政治家。山口の生まれ。広島鎮台司令長官として萩の乱を鎮圧。のち、朝鮮特命全権公使として閔妃(びんひ)殺害事件を起こした。晩年は山県有朋とともに政界の黒幕として活動。
みかみ‐さんじ【三上参次】
[1865〜1939]歴史学者。兵庫の生まれ。東大教授、史料編纂掛主任として「大日本史料」「大日本古文書」の刊行に従事。「明治天皇御紀」の編修を主宰。著「江戸時代史」など。
みき‐きよし【三木清】
[1897〜1945]哲学者。兵庫の生まれ。京大卒。法大教授。西田幾多郎・波多野精一に学び、欧州に留学してハイデッガーに師事。帰国後、ヒューマニズムの立場から著作活動を続け、若い世代へ大きな影響...
みき‐たけお【三木武夫】
[1907〜1988]政治家。徳島の生まれ。昭和12年(1937)以来衆議院議員に連続当選。保守傍流ながら、金脈問題で退陣した田中角栄首相のあとを受けて同49年組閣、ロッキード事件の真相糾明を掲...
ミストラル【Frédéric Mistral】
[1830〜1914]フランスの詩人。生地プロバンス地方の言語と文学の復興・刷新に貢献。1904年ノーベル文学賞受賞。叙事詩「ミレイユ」、近代プロバンス語辞典「フェリブリージュ宝典」など。
みずの‐ひろのり【水野広徳】
[1875〜1945]海軍軍人・軍事評論家。愛媛の生まれ。日露戦争の日本海海戦を描いた戦記「此一戦」で知られる。のちに人道的反戦思想に転じ、退役後は軍縮運動に尽力した。