たちはら‐まさあき【立原正秋】
[1926〜1980]小説家。朝鮮の生まれ。能に深く傾倒し、独特な美意識と叙情性にあふれた作風で人気を集め、多くのベストセラーを生み出した。「白い罌粟(けし)」で直木賞受賞。他に「薪能(たきぎの...
たつの‐ゆたか【辰野隆】
[1888〜1964]フランス文学者・随筆家。東京の生まれ。辰野金吾の長男。東大でフランス文学を講じ、門下から渡辺一夫・小林秀雄らが輩出。著「ボオドレエル研究序説」「忘れ得ぬ人々」など。
たなか‐きぬよ【田中絹代】
[1909〜1977]映画女優。山口の生まれ。少女時代からスターの地位を確立、晩年まで第一線にあった。監督としても活躍。出演作「愛染かつら」「西鶴一代女」「サンダカン八番娼館・望郷」など。
たなか‐ぎいち【田中義一】
[1864〜1929]軍人・政治家。陸軍大将。山口の生まれ。原内閣の陸相として軍備拡張に尽力し、シベリア出兵を遂行。立憲政友会総裁を経て、昭和2年(1927)組閣。治安維持法改悪、共産党弾圧を行...
たなか‐こみまさ【田中小実昌】
[1925〜2000]小説家。東京の生まれ。戦後の混乱期に風俗の世界に身を投じ、さまざまな職業を体験する。飄々(ひょうひょう)としたユーモラスなタッチの中に人間の悲しさを描き出した。「浪曲師朝日...
たなか‐しょうすけ【田中勝介】
江戸初期の貿易商。京都の人。慶長15年(1610)日本へ漂着した前ルソン総督ドン=ロドリゴのメキシコへの出発に同行、翌年帰国。太平洋を横断した最初の日本人。生没年未詳。名は「勝助」とも。
たなか‐ちかお【田中千禾夫】
[1905〜1995]劇作家・演出家。長崎の生まれ。芸術院会員。「おふくろ」で注目され、文学座創立に参加。戦後、俳優座に入る。「教育」で読売文学賞、「マリアの首」で岸田演劇賞。他の作品に「雲の涯...
たなか‐とつげん【田中訥言】
[1767〜1823]江戸後期の画家。尾張の人。京都に出て土佐派を学んだが、のち大和絵の古典を研究し、復古大和絵派の祖となった。
たなか‐ひでみつ【田中英光】
[1913〜1949]小説家。東京の生まれ。太宰治に師事し、ボート選手としてオリンピックに出場した体験をもとに「オリンポスの果実」を発表。太宰の墓前で自殺。ほかに小説「地下室から」「野狐(やこ)...
だて‐まさむね【伊達政宗】
[1567〜1636]安土桃山時代から江戸初期にかけての武将。出羽の人。畠山・蘆名氏を倒して奥州を制覇。のち、豊臣秀吉に仕えて朝鮮に出陣。関ヶ原の戦い・大坂の陣には徳川方につき仙台藩の基礎を固め...