かとう‐えなお【加藤枝直】
[1693〜1785]江戸中期の国学者・歌人。伊勢の人。本姓は橘(たちばな)。千蔭(ちかげ)の父。号、南山・芳宜園(はぎぞの)。江戸に出て南町奉行の与力となり、賀茂真淵(かものまぶち)に学んだ。...
きくおか‐けんぎょう【菊岡検校】
[1792ころ〜1847]江戸後期の地歌作曲家・演奏家。京都の人。一山(いちざん)検校に師事し、多くの名曲を残した。作「茶音頭」「夕顔」「磯千鳥」など。
きたはら‐たけお【北原武夫】
[1907〜1973]小説家。神奈川の生まれ。宇野千代と結婚、スタイル社を創業するが、のちに離婚。著書に小説「妻」「桜ホテル」「情人(じょうにん)」、評論「告白的女性論」など。
きむら‐まさこと【木村正辞】
[1827〜1913]幕末・明治の国文学者。千葉の生まれ。号は欟斎(つきのや)。東大教授。著「万葉集文字弁証」など。
きょうごく‐たかつぐ【京極高次】
[1563〜1609]安土桃山・江戸初期の武将。妻は豊臣秀吉の側室淀君の妹。織田信長、のち豊臣秀吉に仕え、九州征伐などに従軍。近江(おうみ)大津城主。関ヶ原の戦いでは東軍につき、若狭小浜8万5千...
きよもと‐うめきち【清元梅吉】
清元節三味線方。 (2世)[1854〜1911]初世の門弟。江戸の生まれ。立(たて)三味線として活躍。「三千歳」「隅田川」などを作曲。 (3世)[1889〜1966]2世の子。大正11年(1...
ぎしゅうもんいん‐の‐たんご【宜秋門院丹後】
鎌倉初期の女流歌人。宜秋門院に仕えた。歌は千載集・新古今集などにみられる。生没年未詳。
くない‐きょう【宮内卿】
[?〜1204ころ]鎌倉初期の歌人。源師光(みなもとのもろみつ)の娘。後鳥羽院の女房。「千五百番歌合」に参加した歌から若草の宮内卿とよばれ、歌は新古今集以下の勅撰集に40首余り入集。
くにきだ‐どっぽ【国木田独歩】
[1871〜1908]詩人・小説家。千葉の生まれ。本名、哲夫。新体詩から小説に転じ、自然主義文学の先駆となる。代表作「武蔵野」「源叔父」「牛肉と馬鈴薯」「運命論者」など。
ぐんじ‐しげただ【郡司成忠】
[1860〜1924]軍人・探検家。東京の生まれ。名は「なりただ」とも。幸田露伴の兄。海軍大尉。報効義会を設立、北千島占守(しゅむしゅ)島に上陸して開発に当たった。日露戦争後、海事・国防思想の普...