たちばな‐そとお【橘外男】
[1894〜1959]小説家。石川の生まれ。中学退学、服役など波瀾万丈(はらんばんじょう)の若年期を経た後に作家となる。エキゾチックな題材を扱った、猟奇的な幻想小説を多く発表。「ナリン殿下への回...
なかじま‐けんぞう【中島健蔵】
[1903〜1979]評論家・仏文学者。東京の生まれ。国語審議会委員として「当用漢字表」「現代仮名遣い」の制定を推進。評論は文芸から音楽まで幅広い。著「現代文芸論」「回想の文学」「昭和時代」など。
バーブル【Ẓahīr al-Dīn Muḥammad Bābur】
[1483〜1530]インドのムガル帝国初代皇帝。在位1526〜1530。チムール5世の孫。中央アジアの小王国の王であったが、1526年パーニーパットの戦いでロディー朝の大軍を破り首都デリーを占...
フェート【Afanasiy Afanas'evich Fet】
[1820〜1892]ロシアの詩人。芸術至上主義を掲げ、自然の一瞬の美をとらえた作品を残した。詩集「夕べの灯」、回想記「わが回想」、ショーペンハウアーの「意志と表象としての世界」の翻訳がある。
プレボー【Antoine François Prévost d'Exiles】
[1697〜1763]フランスの小説家。通称アベ=プレボー。「ある貴人の回想」の第7巻「マノン=レスコー」は、フランスにおける近代恋愛小説およびロマン主義文学の先駆とされる。
ユルスナール【Marguerite Yourcenar】
[1903〜1987]フランスの女流小説家。ベルギー生まれ。のち、米国に定住。1981年、女性初のアカデミーフランセーズ会員となる。歴史小説のほか戯曲・翻訳などでも活躍。作「ハドリアヌス帝の回想...
リーフェンシュタール【Leni Riefenstahl】
[1902〜2003]ドイツの女性映画監督・写真家。ベルリンの生まれ。ナチス政権期に活躍、ベルリンオリンピックの記録映画「民族の祭典」「美の祭典」で世界的な名声を得る。第二次大戦後はナチス宣伝の...
ワイルド【Oscar Wilde】
[1854〜1900]英国の詩人・劇作家・小説家。世紀末唯美主義文学の代表的作家で、芸術至上主義を唱えた。小説「ドリアン=グレイの肖像」、戯曲「サロメ」、童話集「幸福な王子」、回想録「獄中記」など。