うえだ‐あきなり【上田秋成】
[1734〜1809]江戸後期の国学者。浮世草子・読本の作者。大坂の人。本名、東作。別号、無腸。著作に読本「雨月物語」「春雨物語」、随筆「胆大小心録」、歌文集「藤簍冊子(つづらぶみ)」など。
うえむら‐ぶんらくけん【植村文楽軒】
人形浄瑠璃の文楽座座元。 (初世)[1751〜1810]江戸時代後期の人。大坂に人形浄瑠璃座「高津(こうづ)新地の席」を創設、文楽座の基礎を築いた。 (4世)[1813〜1887]江戸後期か...
えんち‐ふみこ【円地文子】
[1905〜1986]小説家・劇作家。東京の生まれ。本名、富美(ふみ)。上田万年(うえだかずとし)の二女。戯曲から小説に転じ、抑圧された女性の自我を官能的に描く。源氏物語の現代語訳にも尽力した。...
おおえまる【大江丸】
[1722〜1805]江戸後期の俳人。大坂の人。本名、安井政胤(やすいまさたね)。飛脚問屋を営む。大島蓼太(おおしまりょうた)に師事し、市井の人事句を得意とした。句文集に「俳懺悔」「俳諧袋」など...
おおくに‐たかまさ【大国隆正】
[1793〜1871]江戸末期の国学者。石見(いわみ)の津和野藩士。江戸の生まれ。姓は今井、のち野之口。平田篤胤(ひらたあつたね)に国学、昌平坂学問所で古賀精里(こがせいり)に儒学を学んだ後、文...
おかだ‐はんこう【岡田半江】
[1782〜1846]江戸後期の画家。大坂の人。名は粛、字(あざな)は子羽、通称、宇左衛門。父の米山人に儒学と画を学び、文人画家として名高い。
おかだ‐べいさんじん【岡田米山人】
[1744〜1820]江戸後期の画家。大坂の人。名は国、字(あざな)は士彦、通称、彦兵衛。伊勢の津藩に仕えた。画趣は明るく放胆で、田能村竹田(たのむらちくでん)に影響を与えた。
おざき‐まさよし【尾崎雅嘉】
[1755〜1827]江戸後期の国学者。大坂の人。通称、春蔵。号、蘿月・華陽。和漢のほか歌もよくした。著「群書一覧」「百人一首一夕話(ひとよがたり)」など。
かたやま‐とうくま【片山東熊】
[1855〜1917]建築家。山口の生まれ。ネオルネサンス・ネオバロック様式を得意とし、作品に奈良・京都・東京国立博物館や旧赤坂離宮などがある。
かたやま‐ほっかい【片山北海】
[1723〜1790]江戸中期の儒学者。越後の人。折衷学派を奉じ、大坂で儒学を講じた。詩社の混沌社を結成。