たいら‐の‐これもち【平維茂】
平安中期の武将。叔父貞盛の養子となったが最年少で、順位が15番目にあたり、世に余五とよばれた。山城の鬼女退治など武勇伝説がある。余五将軍。生没年未詳。
つねなが‐しんのう【恒良親王】
[1324〜1338]後醍醐天皇の第6皇子。名は「つねよし」とも。建武元年(1334)皇太子となり、建武政府が崩壊して同3年新田義貞らとともに越前金ヶ崎城に拠ったが斯波(しば)氏らとの戦いに敗れ...
てらじま‐りょうあん【寺島良安】
江戸中期の漢方医。大坂の人。字(あざな)は尚順。号、杏林堂。御城入医師で、法橋(ほっきょう)に叙せられた。日本最初の絵入り百科事典「和漢三才図会」105巻を著述。他の著作に「済生宝」など。生没年未詳。
でくね‐たつろう【出久根達郎】
[1944〜 ]小説家。茨城の生まれ。古書店主として、古本を題材にした小説を執筆。巧みな話術を生かして人間を描写する実力派として評価される。「佃島(つくだじま)ふたり書房」で直木賞受賞。他に「無...
へんみ‐よう【辺見庸】
[1944〜 ]ジャーナリスト・小説家。宮城の生まれ。本名、秀逸。共同通信社に入社、外信部の記者となる。勤務のかたわら書き上げた「自動起床装置」で芥川賞受賞。退職後本格的な執筆活動に入る。他に小...
ほうじょう‐うじなお【北条氏直】
[1562〜1591]戦国時代の武将。氏政の長男。織田信長の没後、徳川家康と対立したが和睦。のち豊臣秀吉に小田原城を包囲攻撃され、降伏して高野山に追放。
り‐はんりょう【李攀竜】
[1514〜1570]中国、明代の文人。歴城(山東省)の人。字(あざな)は于鱗(うりん)。号、滄溟(そうめい)。後七子(ごしちし)の一人。古文辞を重んじて「文は秦漢、詩は盛唐」を主張し、荻生徂徠...
りゅう‐ぎけい【劉義慶】
[403〜444]中国、南朝宋の文人。彭城(江蘇省)の人。宋の武帝の甥で、鮑照(ほうしょう)など多くの文人をそのサロンに招いた。逸話集「世説新語」の作者とされる。
りゅうぞうじ‐たかのぶ【竜造寺隆信】
[1529〜1584]戦国時代の武将。肥前の人。幼時に出家し、のち還俗。佐賀城に拠り、少弐・大友・有馬各氏らと戦って勢力を拡大したが、島津氏に敗れて自刃。
りゅう‐ちき【劉知幾】
[661〜721]中国、唐の歴史学者。彭城(江蘇省)の人。字(あざな)は子玄。「史通」を著して史学批評・史学理論を考求した。