どんりゅう【呑竜】
[1556〜1623]江戸初期の浄土宗の僧。武蔵の人。上野(こうずけ)太田の大光院を始め各地に寺を開き、また、堕胎の風潮を悲しんで赤子を養育したので、子育て呑竜とよばれた。
ないとう‐めいせつ【内藤鳴雪】
[1847〜1926]俳人。江戸の生まれ。本名、素行。別号、老梅居。正岡子規の影響で俳句を始める。平明温雅な作風で、日本派の長老と仰がれた。著「鳴雪句集」「鳴雪俳話」など。
なかやま‐みき【中山みき】
[1798〜1887]天理教の教祖。大和の人。41歳のとき霊感を得、世人救済のために布教を始めた。歌集「おふでさき」は託宣・予言をうたったもの。
にしむら‐けんた【西村賢太】
[1967〜2022]小説家。東京の生まれ。中学卒業後は日雇いなどで生計を立てながら、平成15年(2003)より小説を書き始める。「苦役列車」で芥川賞受賞。
はしもと‐おさむ【橋本治】
[1948〜2019]小説家・イラストレーター。東京の生まれ。学園闘争中の東大の駒場祭ポスター「とめてくれるなおっかさん…」で話題を呼び、イラストレーターとしての活動を始める。のち小説・随筆・評...
ひさお‐じゅうらん【久生十蘭】
[1902〜1957]小説家。北海道の生まれ。本名、阿部正雄。フランスで演劇を学び、帰国後探偵小説を書き始める。推理、歴史、ユーモアなど幅広い分野で執筆、「小説の魔術師」と呼ばれた。「鈴木主水(...
ぶん‐いった【聞一多】
[1899〜1946]中国の詩人・学者。湖北省浠県の人。本名は聞亦多(えきた)、のち聞多。口語による詩の創作を始め、詩集「死水」は中国近代詩の代表。のち中国古典文学の研究に専念し、唐詩や詩経で斬...
ボンヌフォワ【Yves Bonnefoy】
[1923〜2016]フランスの詩人。第二次大戦後のフランス現代詩を代表する一人。シュールレアリスムの影響を受けて詩作を始め、重層的な作品を残した。詩集「ドゥーブの動と不動について」、詩論集「あ...
ポンペイウス【Gnaeus Pompeius Magnus】
[前106〜前48]古代ローマの軍人・政治家。前60年にカエサル・クラッススとともに三頭政治を始めたが、クラッススの死後カエサルと対立。敗れて暗殺された。
みつい‐たかとし【三井高利】
[1622〜1694]江戸前期の商人。伊勢の人。通称、八郎兵衛。江戸に越後屋の屋号で呉服店を開業し、現金掛値なしの新商法を始めた。また、両替店を開き、幕府の公金為替を引き受けるなどして急速に繁栄...