かだ‐の‐ありまろ【荷田在満】
[1706〜1751]江戸中期の国学者。春満(あずままろ)の甥(おい)でその養子。春満の有職故実(ゆうそくこじつ)の研究を受け継ぎ、田安宗武に仕え、歌学革新に努めた。著「国歌八論」など。
かねこ‐もとおみ【金子元臣】
[1869〜1944]国文学者・歌人。静岡の生まれ。国学院大学教授。御歌所寄人(よりゅうど)。短歌誌「あけぼの」を主宰。著「古今和歌集評釈」「枕草子評釈」「定本源氏物語新解」など。
かねまき‐じさい【鐘巻自斎】
江戸初期の剣客。遠江(とおとうみ)の人。名は通家。富田(とだ)勢源に学び、富田流三家の一人。その流儀は鐘巻流とよばれる。弟子に伊藤一刀斎景久がいる。生没年未詳。
かのう‐えいとく【狩野永徳】
[1543〜1590]安土桃山時代の画家。名は州信(くにのぶ)。松栄(直信)の子。祖父元信の期待を一身に受け、早くから画才を発揮。織田・豊臣氏に仕え、安土城・大坂城・聚楽第(じゅらくだい)などの...
かのう‐さんせつ【狩野山雪】
[1590〜1651]江戸前期の画家。肥前の人。名は光家。通称、平四郎。狩野山楽の門弟で、のち養子となる。理知的な構成の装飾画に独自の造形性を示した。
かのう‐もとのぶ【狩野元信】
[1476〜1559]室町後期の画家。正信の子。漢画様式に土佐派大和絵の手法を取り入れて両者の融合を図り、次代の桃山障壁画における狩野派の画風と活躍の基礎を築いた。作品に大徳寺大仙院客殿襖絵の「...
カブレラ‐インファンテ【Guillermo Cabrera Infante】
[1929〜2005]キューバの小説家。のちにロンドンに移住。言葉遊びや言語実験の多用を特徴とする。作品に、革命前のハバナの人々の生活を描いた長編「淋しい三匹の虎」や「亡き王子のためのハバーナ」...
かめい‐これのり【亀井玆矩】
[1557〜1612]安土桃山・江戸初期の武将。名は新十郎。主家の尼子氏滅亡後、織田信長・豊臣秀吉に仕え、因幡(いなば)国鹿野城主となる。関ヶ原の戦いでは徳川方に味方し、朱印船貿易に意を注いだ。
かめい‐しょうよう【亀井昭陽】
[1773〜1836]江戸後期の儒学者。筑前の人。名は昱(いく)。南冥の長男。父南冥の跡を継ぎ徂徠学を奉じ、のち徂徠学に朱子学を取り入れた経学を大成。著に「左伝纉考」「論語語由述志」「読弁道」など。
かめぎく【亀菊】
鎌倉前期の京都の白拍子(しらびょうし)。後鳥羽上皇の寵姫。上皇が亀菊に与えた摂津国長江・倉橋両荘の地頭職の停廃を幕府に要求したことが、承久の乱の一因になったという。生没年未詳。