いとう‐いっとうさい【伊藤一刀斎】
近世初期の剣客。生国は伊豆のほか諸説がある。名は景久。鐘巻自斎に師事し、のちに一刀流剣法を創始したといわれる。生没年未詳。
いとう‐たんあん【伊藤坦庵】
[1623〜1708]江戸前期の儒学者。京都の人。名は宗恕。初め医師となったが、のち、福井藩に儒官として仕えた。師の江村専斎の談話を集めた「老人雑話」の編者。著「坦庵遺稿」。
いなづ‐ぎくう【稲津祇空】
[1663〜1733]江戸中期の俳人。大坂の人。別号、敬雨。江戸に出て其角(きかく)に師事。宗祇(そうぎ)を慕い、祇空と号した。その俳諧は法師風といわれ平明であった。
いなむら‐さんぱく【稲村三伯】
[1758〜1811]江戸後期の蘭学者。鳥取藩医。因幡(いなば)の人。大槻玄沢(おおつきげんたく)に師事し、蘭日対訳辞書「波留麻和解(ハルマわげ)」(江戸ハルマ)を編纂(へんさん)。のち、海上随...
いなわしろ‐けんさい【猪苗代兼載】
[1452〜1510]室町中期の連歌師。会津の人。名は宗春。号、相園坊・耕閑軒。心敬に師事。宗祇らと「新撰菟玖波集」を編集。句集「園塵(そののちり)」など。
いのうえ‐よりくに【井上頼圀】
[1839〜1914]国学者。江戸の人。平田銕胤(ひらたかねたね)に師事。皇典講究所(のちの国学院大学)を設立。「古事類苑」の編纂に参加。
いのう‐じゃくすい【稲生若水】
[1655〜1715]江戸中期の本草(ほんぞう)学者。江戸の人。名は宣義。福山徳潤に師事し、のち加賀藩主に仕えた。博物学の先駆者。著「庶物類纂」など。
いのせ‐なおき【猪瀬直樹】
[1946〜 ]ノンフィクション作家。長野の生まれ。政府税制調査会・行政改革断行評議会・道路関係四公団民営化推進委員会などの委員を歴任。平成19年(2007)東京都副知事に就任、平成24年(20...
うたがわ‐くによし【歌川国芳】
[1798〜1861]江戸後期の浮世絵師。江戸の人。通称、孫三郎。号、一勇斎など。初世歌川豊国に学び、特に勇壮な武者絵で名声を得た。洋風の風景画や風刺画にもすぐれた。
うたがわ‐とよはる【歌川豊春】
[1735〜1814]江戸中期の浮世絵師。歌川派の始祖。通称、但馬屋庄次郎。号、一竜斎など。豊後(ぶんご)の人で、初め狩野派を学び、のち江戸に出て、鳥山石燕の門に入った。洋風遠近法を用いて江戸名...