きよかわ‐はちろう【清川八郎】
[1830〜1863]幕末の志士。庄内藩の郷士の子。はじめ尊王攘夷運動に参加したが、寺田屋事件に失望して幕府の浪士組結成に参加。近藤勇らと対立して暗殺された。
きりの‐としあき【桐野利秋】
[1839〜1877]軍人。薩摩の人。旧名、中村半次郎。幕末から西郷隆盛の下で活躍。明治維新後陸軍少将になったが、征韓論に敗れて辞職。西南戦争では西郷とともに戦い、城山で戦死。
くりた‐ひろし【栗田寛】
[1835〜1899]幕末・明治期の歴史学者。常陸(ひたち)の人。号は栗里。水戸の彰考館に入り、「大日本史」の編纂(へんさん)に参加。著「荘園考」など。
くりもと‐じょうん【栗本鋤雲】
[1822〜1897]旧幕臣・新聞記者。江戸の人。名は鯤(こん)。別号、匏庵(ほうあん)。外国奉行として幕末外交に活躍。のち、郵便報知新聞の編集主任。著「匏庵遺稿」。
くりやま‐だいぜん【栗山大膳】
[1591〜1652]江戸前期の筑前福岡藩の家老。名は利章。藩主黒田忠之の行状をいさめたが聞き入れられず、幕府に出訴。黒田騒動の主人公として、講談・芝居などに脚色されている。
くろかわ‐まより【黒川真頼】
[1829〜1906]幕末・明治時代の国学者。上野(こうずけ)の人。本姓は金子。号、荻斎(てきさい)。黒川春村の門人で、師の没後に姓を継ぎ、家学を継承した。また「古事類苑」の編纂(へんさん)に従事。
くろだ‐きよつな【黒田清綱】
[1830〜1917]政治家・歌人。鹿児島の生まれ。清輝(せいき)の養父。幕末の王政復古運動に奔走。和歌に秀で、明治・大正天皇の和歌の師。貴族院議員・枢密顧問官。著「滝園歌集」。
けんれい‐もんいん【建礼門院】
[1155〜1214]高倉天皇の中宮。安徳天皇の母。平清盛の次女で、名は徳子。寿永4年(1185)壇ノ浦の戦いに敗れて安徳天皇とともに入水したが、助けられて京都にかえり、尼となって大原寂光院で...
げば‐しょうぐん【下馬将軍】
江戸前期の幕府大老酒井忠清の異称。江戸城大手門の下馬札の前に屋敷があった。
こうけい【公慶】
[1648〜1705]江戸前期の華厳宗の僧。丹後の人。東大寺大仏殿再建を図り、幕府から大仏勧進の許可を得て諸国を遊歴。宝永2年(1705)上棟式を行ったが、落慶を待たずに没した。