なかえ‐ちょうみん【中江兆民】
[1847〜1901]思想家。土佐の人。名は篤介(とくすけ)。フランスに留学し、帰国後仏学塾を開設。「東洋自由新聞」を創刊し、主筆として明治政府を攻撃し、自由民権運動の理論的指導者となった。ルソ...
なかお‐とざん【中尾都山】
[1876〜1956]尺八家。初世。大阪の生まれ。本名、琳三。虚無僧(こむそう)として修業ののち、明治29年(1896)都山流を創始。
なかざと‐つねこ【中里恒子】
[1909〜1987]小説家。神奈川の生まれ。「乗合馬車」で女性で初の芥川賞受賞。生を見据える作風が晩年に開花した。小説「歌枕」「誰袖草(たがそでそう)」など。
なかざわ‐よしお【中沢良夫】
[1883〜1966]応用化学者。東京の生まれ。京都帝大教授、京都工芸繊維大学長を歴任。全国中等学校野球大会の創設に尽力し、昭和23年(1948)全国高等学校野球連盟の会長に就任。高校野球の発展...
ながおか‐はんたろう【長岡半太郎】
[1865〜1950]物理学者。長崎の生まれ。ドイツでヘルムホルツらに学ぶ。明治36年(1903)土星型原子模型を発表。また地震波の伝播などの研究に業績を残した。阪大総長・学士院長などを歴任。文...
ひらぬま‐きいちろう【平沼騏一郎】
[1867〜1952]政治家。岡山の生まれ。検事総長・大審院長・法相・貴族院議員・枢密顧問官を経て、昭和14年(1939)首相に就任。その間、国家主義団体「国本社」を主宰。第二次大戦後、A級戦犯...
ひらふく‐ひゃくすい【平福百穂】
[1877〜1933]日本画家。秋田の生まれ。本名、貞蔵。画家平福穂庵の子。川端玉章に学び、自然主義を唱えて无声(むせい)会を結成。晩年は南画的手法を加えた独自の画境を開いた。アララギ派の歌人と...
ほり‐きょうあん【堀杏庵】
[1585〜1643]江戸初期の儒学者。近江(おうみ)の人。名は正意(まさおき)。儒学を藤原惺窩(ふじわらせいか)に学んだ。寛永8年(1631)より尾張藩儒官、のち、幕命で「寛永諸家系図伝」を編...
ポリュクレイトス【Polykleitos】
古代ギリシャの彫刻家。前5世紀に活躍。人体の均整美を追求し、理論書「カノン(規範)」を著した。生没年未詳。
みぶ‐の‐ただみね【壬生忠岑】
平安前期の歌人。三十六歌仙の一人。古今集の撰者の一人。温和で機知に富む歌風で知られる。著「和歌体十種」、家集「忠岑集」。生没年未詳。