あべ‐じろう【阿部次郎】
[1883〜1959]哲学者・評論家。山形の生まれ。夏目漱石の門下。個人主義的理想主義を追求。著「三太郎の日記」「倫理学の根本問題」「人格主義」など。
いしはら‐かんじ【石原莞爾】
[1889〜1949]陸軍中将。山形の生まれ。関東軍参謀として、満州事変、満州国建設を推進。のち、東条英機と対立、予備役(よびえき)となった。東亜連盟の指導者。
いとう‐じゃくちゅう【伊藤若冲】
[1716〜1800]江戸中期の画家。京都の人。名は汝鈞(じょきん)、字(あざな)は景和。若冲のほか、斗米庵の号がある。初め狩野派・光琳派および中国の名画に学び、写実的描写と特異な形態・色彩感覚...
いとう‐ちゅうた【伊東忠太】
[1867〜1954]建築学者。山形の生まれ。東大教授。日本の古建築や中国・インドの遺跡を調査し、建築史学を樹立。明治神宮・平安神宮・築地本願寺などを設計。文化勲章受章。著「法隆寺建築論」など。
ウェルズ【Orson Welles】
[1915〜1985]米国の映画監督・俳優。1938年、放送劇中で火星人襲来を臨時ニュースの形式をとって流したために世間をパニックにおとしいれた。監督・主演した「市民ケーン」のほか、俳優として「...
うちだ‐とむ【内田吐夢】
[1898〜1970]映画監督。岡山の生まれ。本名、常次郎。社会的に抑圧された人間の苦闘を描いた。代表作は、「生ける人形」「土」「飢餓海峡」など。
うんの‐きよし【海野清】
[1884〜1956]彫金家。東京の生まれ。東京芸大教授。勝珉(しょうみん)の子。日本の伝統技法に西洋の題材・造形を融合させて創作を行った。
えがみ‐なみお【江上波夫】
[1906〜2002]考古学者・東洋史学者。山口の生まれ。東大教授・上智大教授・古代オリエント博物館館長。アジアの民族・文化形成史、東西文化交渉史を研究。日本国家の起源について、騎馬民族説を唱え...
えびはら‐きのすけ【海老原喜之助】
[1904〜1970]洋画家。鹿児島の生まれ。川端画学校で学んだのち、渡仏して藤田嗣治に師事。帰国後、独立美術協会展に出品した「曲馬」などが代表作。骨太い造形性を備えた斬新な作風で、国際的に活躍した。
えん‐こうどう【袁宏道】
[1568〜1610]中国、明末の詩人・文人。字(あざな)は中郎。号は石公。公安(湖北省)の人。兄の宗道・弟の中道とともに三袁とよばれる。思想家李贄(りし)の影響を受け、性霊の発露を重んじる公安...