こばやし‐きよちか【小林清親】
[1847〜1915]版画家。江戸の人。ワーグマンに西洋画を学ぶ一方で写真術を修め、光と影の表現を取り入れた木版風景画を制作。晩年は肉筆画を多く描いた。
サティ【Erik Alfred Leslie Satie】
[1866〜1925]フランスの作曲家。奇抜な言動などによって異端視されたが、ドビュッシーらに影響を与えた。作品にピアノ曲「グノシェンヌ」、バレエ音楽「パラード」など。エリック=サティ。
さとう‐まさよし【佐藤雅美】
[1941〜2019]小説家。兵庫の生まれ。初め「大君の通貨」などの歴史経済小説で話題となるが、その後本格的な時代小説に転向する。「恵比寿屋喜兵衛手控え」で直木賞受賞。他に「影帳」「八州廻り桑山...
サンド【George Sand】
[1804〜1876]フランスの女流小説家。本名、オーロール=デュパン(Aurore Dupin)。ロマン主義的作風のあと空想的社会主義の影響を受ける。のち田園小説や童話を書いた。ミュッセやショ...
しょう‐こうせつ【邵康節】
[1011〜1077]中国、北宋の学者。共城(河南省)の人。名は雍(よう)。字(あざな)は尭夫(ぎょうふ)。神秘的宇宙観・自然哲学を説き、朱熹(しゅき)らに影響を与えた。著「観物内外篇」「皇極経...
しらい‐きょうじ【白井喬二】
[1889〜1980]小説家。神奈川の生まれ。本名、井上義道。斬新(ざんしん)な時代小説で文壇に登場。のち雑誌「大衆文芸」を創刊、大衆小説の普及・高揚に努めた。作「新撰組」「富士に立つ影」など。
シーボルト【Philipp Franz Balthasar von Siebold】
[1796〜1866]ドイツの医者・博物学者。1823年、オランダ商館の医師として来日。長崎に鳴滝塾を開設、診療と教育とに当たり、日本の西洋医学発展に影響を与えた。シーボルト事件により1829年...
たに‐ぶんちょう【谷文晁】
[1763〜1841]江戸後期の画家。江戸の人。名は正安。通称、文五郎。別号、写山楼・画学斎など。広く和漢洋の画法を学び、独自の南画で一家をなした。また、松平定信の愛顧を受けて西洋画の遠近法・陰...
チャップマン【George Chapman】
[1559ころ〜1634]英国の詩人・劇作家。ホメロスの「イリアス」「オデュッセイア」を翻訳。その華麗で力強い文体は、キーツをはじめとする後世の詩人に大きな影響を与えた。詩集「夜の影」、戯曲「ビ...
ツウィングリ【Ulrich Zwingli】
[1484〜1531]スイスの宗教改革者。エラスムスとルターの影響を受け、チューリヒで宗教改革を展開。その神学と改革運動は人文主義的、政治的傾向が強く、聖餐(せいさん)論でルターと対立した。