アダム【Adam】
《ヘブライ語で人の意》旧約聖書における人類の始祖。神が創造した最初の人間(男性)。妻はイブ。神から禁じられていた善悪を知る樹の実を食べて、楽園エデンの園から追われた。
くだん‐りえ【九段理江】
[1990〜 ]小説家。埼玉の生まれ。令和3年(2021)「悪い音楽」で文学会新人賞を受賞し小説家デビュー。「東京都同情塔」で第170回芥川賞受賞。
シンガー【Isaac Bashevis Singer】
[1904〜1991]米国の小説家。ポーランド生まれ。1935年亡命。ポーランドのユダヤ人居留地に生きる人々の姿を描く。1978年ノーベル文学賞受賞。作「ゴライの悪魔」「モスカト家の人々」など。
ジュネ【Jean Genet】
[1910〜1986]フランスの小説家・劇作家・詩人。泥棒、男娼、放浪生活をしながら作品を書き、悪や汚れを鋭い感受性と多彩な言語表現で聖性に転化させた。のち、前衛的な不条理劇の戯曲を発表。小説「...
じゅん‐し【荀子】
[前313ころ〜前238ころ]中国、戦国時代の趙(ちょう)の思想家。名は況。荀卿と尊称される。斉の祭酒となり、のち楚(そ)の春申君に仕えた。孟子の性善説に対し、性悪説を唱えた。 中国、戦国時...
スモレット【Tobias George Smollett】
[1721〜1771]英国の小説家。風刺とユーモアを込めた写実的な悪漢小説を書き、ディケンズに影響を与えた。作「ロデリック=ランダム」「ハンフリー=クリンカー」など。
セリーヌ【Louis-Ferdinand Céline】
[1894〜1961]フランスの小説家。第一次大戦後、世界の悪意と人間の悲惨を描いた作品で物議をかもす。のち、反ユダヤ主義の著作を発表し、第二次大戦後に戦犯の罪に問われた。作「夜の果てへの旅」「...
ソクラテス【Sōkratēs】
[前470または469〜前399]古代ギリシャの哲学者。アテネに生まれる。よく生きることを求め、問答法によって相手に自らの無知を自覚させ、真の認識に到達させようとした。しかしこの努力は理解を得ら...
だいば【提婆】
《(梵)Āryadevaの音写》3世紀のインドの仏教哲学者。中観哲学派の祖。ナーガールジュナ(竜樹)の弟子となり、空の理法を説いた。著「百論」「百字論」など。聖天。 「提婆達多(だった)」の...
ベルナノス【Georges Bernanos】
[1888〜1948]フランスの小説家。カトリックの立場から、人間の内なる聖性と悪魔性との激しい相克を描いた。作「悪魔の陽の下に」「田舎司祭の日記」など。