まなべ‐あきかつ【間部詮勝】
[1802〜1884]江戸後期の大名。越前鯖江(さばえ)藩主。大老井伊直弼(なおすけ)に起用され、老中となり、日米修好通商条約の締結、将軍継嗣問題に当たった。のち井伊と対立して罷免された。
まなべ‐あきふさ【間部詮房】
[1667〜1720]江戸中期の側用人(そばようにん)。6代将軍徳川家宣の寵愛を受け、小姓から上野(こうずけ)高崎5万石の城主に昇進。新井白石とともに正徳の治を指導した。
まんてい‐おうが【万亭応賀】
[1819〜1890]江戸末期・明治初期の戯作者。江戸の生まれ。本名、服部孝三郎。合巻「釈迦八相倭文庫」で戯作界に地位を確立、のち反動的な風刺作品を書いた。
みうら‐ちょら【三浦樗良】
[1729〜1780]江戸中期の俳人。志摩鳥羽の人。通称、勘兵衛。別号、無為庵など。伊勢山田、のち京都に住む。蕪村らと親交を結び、中興俳壇の代表的俳人となった。編著「我庵(わがいお)」、句集「樗...
みうら‐ばいえん【三浦梅園】
[1723〜1789]江戸中期の思想家。豊後(ぶんご)の人。名は晋。天文・医学・哲学・歴史・宗教・政治・経済など多分野に通じ、独自の認識論と存在論によって宇宙・自然・人間を説明する条理の学を唱え...
みかみ‐さんじ【三上参次】
[1865〜1939]歴史学者。兵庫の生まれ。東大教授、史料編纂掛主任として「大日本史料」「大日本古文書」の刊行に従事。「明治天皇御紀」の編修を主宰。著「江戸時代史」など。
みずの‐じゅうろうざえもん【水野十郎左衛門】
[?〜1664]江戸初期の旗本。名は成之。3千石の家督を継いだが、旗本奴の頭目として無頼の生活を送り、町奴の幡随院長兵衛を殺害。のち、行状粗暴のかどで切腹させられた。
みずの‐ただくに【水野忠邦】
[1794〜1851]江戸後期の大名。唐津藩主から浜松藩主へ転封。大坂城代・京都所司代などを経て老中となる。将軍徳川家慶に信任され、天保の改革を断行したが、反対者が多くて失脚。
みたむら‐えんぎょ【三田村鳶魚】
[1870〜1952]随筆家・考証家。東京の生まれ。本名、玄竜。新聞記者などを経て、江戸の文学・演劇・風俗などの研究に専心。著「鳶魚随筆」「江戸百話」「江戸年中行事」など。
みつい‐しんな【三井親和】
[1700〜1782]江戸中期の書家。信濃または江戸の人という。細井広沢に師事。篆書(てんしょ)をよくし、寺社の額などで人気を博した。また、弓馬にもすぐれた。→親和染