おおいけ‐ただお【大池唯雄】
[1908〜1970]小説家。宮城の生まれ。本名、小池忠雄。「兜首(かぶとくび)」「秋田口の兄弟」で直木賞受賞。幕末や明治維新などを題材にした歴史小説を書いた。他に「おらんだ楽兵」「炎の時代」など。
かわい‐つぐのすけ【河井継之助】
[1827〜1868]幕末の越後長岡藩家老。名は秋義。号、蒼竜窟。継之助は「つぎのすけ」とも。山田方谷らに学び、長崎にも遊学して開国論者となる。藩政改革に成功し、洋式兵法を導入。
かわかみ‐とうがい【川上冬崖】
[1827〜1881]幕末・明治初期の画家。信濃の人。旧姓、山岸。名は寛。通称、万之丞。初め大西椿年(おおにしちんねん)に師事、四条派の絵や南画を学ぶ。川上家を継いで、幕府の蕃書調所(ばんしょし...
かわしま‐ゆうぞう【川島雄三】
[1918〜1963]映画監督。青森の生まれ。「還って来た男」で監督デビュー。スラップスティック喜劇や風俗喜劇で知られる。水上勉原作「雁(がん)の寺」など、文芸作品でも評価された。他に「幕末太陽...
かわじ‐としあきら【川路聖謨】
[1801〜1868]江戸末期の幕臣。豊後(ぶんご)の人。奈良奉行・大坂町奉行を経て、勘定奉行兼海防掛(かいぼうがかり)・外国奉行などを歴任し、日露和親条約に調印。江戸開城の直前に自殺。
かわたけ‐もくあみ【河竹黙阿弥】
[1816〜1893]幕末・明治初期の歌舞伎脚本作者。江戸の人。本姓、吉村。幼名、新七。俳号、其水(きすい)。5世鶴屋南北に入門、勝諺蔵(かつげんぞう)を名のり、のち2世河竹新七を襲名。晩年は古...
かわだ‐おうこう【川田甕江】
[1830〜1896]幕末・明治前期の漢学者。備中の人。名は剛(たけし)。大橋訥庵(おおはしとつあん)らに師事。文章家として知られた。著「文海指針」など。
かわづ‐すけやす【河津祐泰】
[?〜1176]平安末期の武将。伊豆の人。伊東祐親の子。曽我兄弟の父。工藤祐経(くどうすけつね)の部下に伊豆で殺された。大力で相撲の名手といわれた。かわづのすけやす。
かわもと‐こうみん【川本幸民】
[1810〜1871]江戸末期の蘭学者。摂津の人。名は裕。医学のほか理化学・機械にも精通。三田藩医。のち、薩摩(さつま)藩校学頭・幕府洋書調所教授。著「気海観瀾広義」など。
きりの‐としあき【桐野利秋】
[1839〜1877]軍人。薩摩の人。旧名、中村半次郎。幕末から西郷隆盛の下で活躍。明治維新後陸軍少将になったが、征韓論に敗れて辞職。西南戦争では西郷とともに戦い、城山で戦死。