たいら‐の‐あつもり【平敦盛】
[1169〜1184]平安末期の武将。一ノ谷の戦いで熊谷直実(くまがいなおざね)に討たれた。従五位下だったが官職がなかったため、無官の大夫とも。
たいら‐の‐かげきよ【平景清】
[?〜1196]平安末期の武将。伊勢の人。源義仲と戦い、のち、頼朝に降伏。断食して死んだという。伯父大日坊を殺したので悪七兵衛(あくしちびょうえ)とよばれ、勇名は謡曲・浄瑠璃などの素材となった。
たいら‐の‐きよもり【平清盛】
[1118〜1181]平安末期の武将。忠盛の長子。通称、平相国・入道相国。法号、浄海。保元の乱・平治の乱で躍進し、源氏の勢力を抑えて従一位太政大臣となった。対宋貿易を振興し、六波羅政権を樹立。...
たいら‐の‐これもり【平維盛】
[1158〜1184ころ]平安末期の武将。重盛の長子。源頼朝と富士川に対陣中、水鳥の羽音に驚いて敗走。のち、源義仲追討に進撃したが、砺波山(となみやま)で大敗。その後滝口入道のもとで出家し、那智...
だいいんくん【大院君】
[1820〜1898]朝鮮李朝末の王族・政治家。李太王の父。本名、李昰応(りしおう)。李太王初期に権力を握ったが、極端な排外鎖国政策と天主教迫害で外国の干渉を受け、また皇后閔妃(びんひ)一派と争...
ちょう‐さんしゅう【長三洲】
[1833〜1895]幕末・明治の漢学者・書家。豊後(ぶんご)の人。名は炗(ひかる)。字(あざな)は世章。奇兵隊に参加。維新後は文部大丞・文部省学務局長・東宮侍書などを歴任。漢詩・南画にもすぐれ...
ちょうじろう【長次郎】
[1516?〜1592?]室町末期から桃山時代の陶工。楽焼(らくやき)の始祖。千利休の指導を受け、聚楽第(じゅらくだい)で制作したので聚楽焼といわれ、楽印を拝領してからは楽焼とよばれた。
ぬきな‐かいおく【貫名海屋】
[1778〜1863]江戸後期の書家・画家。阿波の人。本名、苞(しげる)。字(あざな)は子善、または君茂。別号、海客・菘翁(すうおう)など。空海をはじめ和漢の書を研究。南画にすぐれたほか、京都で...
ねもと‐つうめい【根本通明】
[1822〜1906]幕末・明治の漢学者。出羽の人。号、羽嶽・健斎。名は「みちあき」とも。秋田藩校で教え、維新後は東大教授。考証学・易学に精通した。著「周易復古筮法」「論語講義」「老子講義」など。
ひじかた‐ひさもと【土方久元】
[1833〜1918]幕末の志士。明治の政治家。土佐の人。藩命で七卿落ちに従った。明治維新後は、農商務相・宮内相などを歴任。