なかやま‐ぎしゅう【中山義秀】
[1900〜1969]小説家。福島の生まれ。本名、議秀。「厚物咲(あつものざき)」で芥川賞受賞。晩年は歴史小説を多く手がけた。他に「碑(いしぶみ)」「テニヤンの末日」「咲庵(しょうあん)」など。
はく‐い【伯夷】
中国古代、殷(いん)末周初の伝説上の人物。孤竹君の子。国君の後継者としての地位を弟の叔斉(しゅくせい)と譲りあってともに国を去り、周に行った。のち、周の武王が暴虐な天子紂王(ちゅうおう)を征伐し...
ハサン‐バスリー【al-Ḥasan al-Baṣrī】
[642〜728]初期イスラム教の代表的な思想家・説教者。バスラで活躍。人間の自由意志を認め、終末論の立場から、人々の不正を糾弾し、ウマイヤ朝を批判した。
はむろ‐ときなが【葉室時長】
平安末・鎌倉初期の文学者。貴族の出身で、平家物語・保元物語・平治物語の作者と伝えられるが確証はない。生没年未詳。
はら‐たんざん【原坦山】
[1819〜1892]幕末・明治期の禅僧・仏教学者。陸奥(むつ)の人。幼名、良作。諱(いみな)は覚仙。号、鶴巣。昌平黌(しょうへいこう)に学び、また医学も修めた。東大印度哲学科の最初の講師。のち...
はん‐ぞう【范増】
[?〜前204]中国、秦末の知将。楚の項羽に仕え、奇計をもって戦功を立て、亜父と称された。鴻門の会で劉邦を刺そうとして果たさず、のちに項羽と不和になり辞した。
はん‐れい【范蠡】
中国、春秋時代末の越の忠臣。楚国苑(えん)(河南省)の人。越王勾践(こうせん)に仕えて富国強兵を図り、呉を滅ぼして会稽の恥をそそいだ。のち野に下り、陶朱公と称して巨万の富を築いたという。
ひがしくぜ‐みちとみ【東久世通禧】
[1834〜1912]幕末の公卿。七卿落ちの一人。京都の人。号、竹亭など。尊王攘夷(じょうい)派として活躍。明治新政府の外交にあたり、のち元老院議官・枢密院副議長などを歴任。
ひじかた‐としぞう【土方歳三】
[1835〜1869]幕末の新撰組の副長。武蔵の人。隊長近藤勇を助けて活躍。鳥羽伏見の戦いに敗れたのちも東下して官軍に抵抗し、箱館五稜郭(ごりょうかく)で戦死。
ビアズリー【Aubrey Vincent Beardsley】
[1872〜1898]英国の画家。黒白の対比と流麗な描線で幻想と現実とが交錯した挿絵を描き、英国の世紀末耽美(たんび)主義を代表する人物とされる。挿絵「サロメ」など。