くぼた‐まんたろう【久保田万太郎】
[1889〜1963]小説家・劇作家・俳人。東京の生まれ。俳号、暮雨・傘雨。東京の下町を舞台に、市井の人々の生活と情緒を描いた。文化勲章受章。小説「末枯(うらがれ)」「寂しければ」「春泥」、戯曲...
くまさか‐ちょうはん【熊坂長範】
平安末期の伝説的盗賊。奥州へ下る金売吉次を襲おうとして、美濃国赤坂(あるいは青墓(あおはか))の宿場で牛若丸に討たれたという。謡曲「熊坂」や浄瑠璃などに脚色されている。
くまざわ‐てんのう【熊沢天皇】
昭和20年代に、南朝系の皇統を継ぐと自称した熊沢寛道(ひろみち)のこと。大正時代から、自らを後亀山天皇の末裔と称していたが、第二次大戦後にその主張がGHQや米誌の目に留まり、注目を集めた。後に、...
くもい‐たつお【雲井竜雄】
[1844〜1871]幕末の志士。米沢藩士。本名、小島竜三郎。安井息軒の門に入り、維新後新政府に仕えたが、薩長藩閥に反対して帰藩。のち、新政府打倒をはかり、斬罪(ざんざい)。
くりた‐ひろし【栗田寛】
[1835〜1899]幕末・明治期の歴史学者。常陸(ひたち)の人。号は栗里。水戸の彰考館に入り、「大日本史」の編纂(へんさん)に参加。著「荘園考」など。
グラント【Ulysses Simpson Grant】
[1822〜1885]米国の軍人・政治家。南北戦争末期、北軍総司令官に就任、戦争を勝利に導いた。のち、第18代大統領。在任1869〜1877。共和党。明治12年(1879)来日、琉球問題解決のた...
こうあ【向阿】
[1265〜1345]鎌倉末期・南北朝時代の浄土宗の僧。甲斐の人。号は是心。諱(いみな)は証賢。鎮西義一条流の祖礼阿(らいあ)に師事。著「三部仮名鈔」。
こう‐けい【高啓】
[1336〜1374]中国、元末・明初の詩人。蘇州(江蘇省)の人。字(あざな)は季迪(きてき)。号、青邱(せいきゅう)。江南の風物・農民生活を描いた叙景詩や、歴史・伝説に取材した幻想的な詩を残す。
こなかむら‐きよのり【小中村清矩】
[1822〜1895]幕末から明治初期の国学者。江戸の人。号、陽春廬(やすむろ)。和歌山藩の古学館教授。「古事類苑」の編纂(へんさん)に参加。著「官職制度沿革史」「歌舞音楽略史」など。
さいとう‐せつどう【斎藤拙堂】
[1797〜1865]江戸末期の儒学者。津藩士。名は正謙。古賀精里門下。藩の督学となり、育英に尽力。著「拙堂文集」など。