なからい‐ぼくよう【半井卜養】
[1607〜1679]江戸前期の俳人・狂歌師。堺の人。名は慶友。幕府の医師として江戸に招かれた。俳諧を松永貞徳に学び、和歌・連歌・狂歌をよくした。家集「卜養狂歌集」など。
ながわ‐かめすけ【奈河亀輔】
江戸中期の歌舞伎狂言作者。初世。奈良の人。並木正三の門人で、安永・天明(1772〜1789)のころに京坂で活躍。代表作「伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)」「伊賀越乗掛合羽(いがごえのりかけがっ...
なつめ‐みかまろ【夏目甕麿】
[1773〜1822]江戸後期の国学者・歌人。遠江(とおとうみ)の人。通称、嘉右衛門。号、萩園。本居宣長の門人。著「国懸社考」、家集「志乃夫集」など。
のむら‐きちさぶろう【野村吉三郎】
[1877〜1964]海軍軍人・外交官。和歌山の生まれ。軍令部次長・鎮守府司令長官・外相などを経て駐米大使。太平洋戦争開戦まで日米交渉にあたった。
ハイネ【Heinrich Heine】
[1797〜1856]ドイツの詩人・批評家。ドイツの反動的政策を痛烈に批判し、フランスの七月革命を契機に、1831年パリに亡命。愛と革命の詩人とよばれる。詩集「歌の本」「ロマンツェーロ」、長詩「...
はまべ‐の‐くろひと【浜辺黒人】
[1717〜1790]江戸中期の狂歌師。江戸の人。本名、斯波孟雅(しばたけまさ)。通称、三河屋半兵衛。書籍商で、狂歌集「初笑不琢玉(はつわらいみがかぬたま)」を発刊。入れ花の制度を創始したといわれる。
はら‐かずお【原一男】
[1945〜 ]映画監督。山口の生まれ。本姓、小林。異色のドキュメンタリー映画で国内外から評価を受ける。代表作「さようならCP(シーピー)」「極私的エロス・恋歌1974」「ゆきゆきて、神軍」、晩...
はらだ‐かい【原田甲斐】
[1619〜1671]江戸前期の仙台藩士。名は宗輔(むねすけ)。伊達安芸宗重との争いから、大老酒井忠清邸で宗重を斬(き)り、みずからも斬られた。伊達騒動の中心人物として、歌舞伎・浄瑠璃に登場する。
はらだ‐やすこ【原田康子】
[1928〜2009]小説家。東京の生まれ。本姓、佐々木。昭和31年(1956)刊行の「挽歌」がベストセラーとなる。平成15年(2003)「海霧」で吉川英治文学賞受賞。他に「蝋涙(ろうるい)」「...
はんだ‐りょうへい【半田良平】
[1887〜1945]歌人。栃木の生まれ。窪田空穂に師事、「国民文学」同人として活躍。歌集「野づかさ」「幸木(こうぼく)」など。