いずも‐の‐おくに【出雲阿国】
阿国歌舞伎の創始者。出雲大社の巫女(みこ)の出身で、慶長(1596〜1615)ころ京に上り歌舞伎踊りを始めたという。歌舞伎の祖とされる。生没年未詳。 [補説]書名別項。→出雲の阿国
いちかわ‐えんのすけ【市川猿之助】
歌舞伎俳優。屋号、沢瀉屋(おもだかや)。 (2世)[1888〜1963]東京の生まれ。晩年に猿翁を名乗る。劇団春秋座を結成、劇界の改新を図った。また多くの新舞踊・新歌舞伎を上演。 (3世)[...
いちかわ‐だんじゅうろう【市川団十郎】
歌舞伎俳優。屋号、成田屋。江戸歌舞伎を代表する名門で、荒事(あらごと)の宗家。 (初世)[1660〜1704]一説では14歳で荒事を創始したといわれ、三升屋兵庫の名で脚本も書いた。俳優生島半六...
ウォルフ【Hugo Wolf】
[1860〜1903]オーストリアの作曲家。300を超える歌曲は、ドイツロマン派リートを独自の高みに導いた。「スペイン歌曲集」「イタリア歌曲集」もよく知られている。
うたざわ‐しばきん【哥沢芝金】
哥沢芝派の家元名。歌沢節の創始者、歌沢大和大掾(やまとのだいじょう)の死後、2代目歌沢寅右衛門を家元とする歌沢寅派から独立したもの。初世は芝田金吉[1828〜1874]。
さかもと‐きゅう【坂本九】
[1941〜1985]歌手。神奈川の生まれ。本名、大島九(ひさし)。バンド活動を経てソロ歌手に転身。「九ちゃん」の愛称で親しまれ、人気歌手として活躍した。代表曲「上を向いて歩こう」「見上げてごら...
さるわか【猿若】
1 初期歌舞伎で、こっけいな物まねや口上の雄弁術などを演じた役柄。道化方(どうけがた)の前身。 2 1を主人公とした歌舞伎狂言または所作事。諸種の演目があったが、中村座の寿狂言として伝わる「...
たかの‐たつゆき【高野辰之】
[1876〜1947]国文学者。長野の生まれ。東京音楽学校・大正大学教授。上田万年に師事。歌謡・演劇史を研究。著「日本歌謡史」「日本歌謡集成」「日本演劇史」など。
たけち‐てつじ【武智鉄二】
[1912〜1988]演出家・評論家・映画監督。大阪の生まれ。本姓、川口。はじめ古典芸能を研究・評論、のち若手歌舞伎役者らを用いて古典歌舞伎を演出し、「武智歌舞伎」として注目を集める。また、能や...
なかむら‐かんえもん【中村翫右衛門】
[1901〜1982]歌舞伎俳優。3世。屋号、成駒屋。東京の生まれ。昭和6年(1931)河原崎長十郎と前進座を創立。歌舞伎の革新に尽力した。