しぶさわ‐えいいち【渋沢栄一】
[1840〜1931]実業家。埼玉の生まれ。一橋家に仕えて幕臣となり、パリ万国博覧会幕府使節団に加わって渡欧。維新後、大蔵省官吏を経て第一国立銀行を設立。各種の会社の設立に参画し、実業界の指導的...
しぶさわ‐けいぞう【渋沢敬三】
[1896〜1963]実業家。東京の生まれ。栄一の孫。日本銀行総裁を経て、敗戦後、幣原(しではら)内閣の蔵相に就任。民俗学・生物学の学者としても知られ、常民文化研究所を主宰、多くの研究者を援助した。
しぶさわ‐たつひこ【渋沢竜彦】
[1928〜1987]仏文学者・小説家・評論家。東京の生まれ。本名、竜雄。サドやコクトーなどフランス文学の翻訳、研究のほか、評論・小説などに活躍。「唐草物語」で泉鏡花文学賞、「高丘親王航海記」で...
しぶや‐てんがい【渋谷天外】
[1906〜1983]喜劇俳優・劇作家。2世。京都の生まれ。本名、渋谷(しぶたに)一雄。父は初世渋谷天外。筆名、館直志(たてなおし)。松竹新喜劇の発展に貢献した。
しぶや‐みのる【渋谷実】
[1907〜1980]映画監督。東京の生まれ。「奥様に知らすべからず」で監督デビュー。風俗喜劇で手腕をふるい、人気を集めた。代表作「母と子」「自由学校」「てんやわんや」「現代人」など。
しまお‐としお【島尾敏雄】
[1917〜1986]小説家。神奈川の生まれ。戦争体験を描いて作家としての地位を確立。超現実的な作風を示す一方、心因性疾患の妻との生活を描き、独自の世界を築いた。作「出発は遂に訪れず」「死の棘(...
しまき‐あかひこ【島木赤彦】
[1876〜1926]歌人。長野の生まれ。本名、久保田俊彦。伊藤左千夫に師事し、「アララギ」を編集。初め万葉風と写生とを強調、のち東洋的な象徴主義を目ざした。歌集「氷魚(ひお)」「太虗(たいきょ...
しまき‐けんさく【島木健作】
[1903〜1945]小説家。北海道の生まれ。本名、朝倉菊雄。農民運動に参加。検挙され、転向後に作家生活に入る。作「癩」「生活の探求」「赤蛙」など。
しま‐こうじ【島耕二】
[1901〜1986]俳優・映画監督。長崎の生まれ。本名、鹿児島武彦。はじめ俳優として活躍、のち監督となり「風の又三郎」「次郎物語」など文芸作品の映画化に手腕を発揮する。戦後は娯楽作品を多く手が...
しまざき‐とうそん【島崎藤村】
[1872〜1943]詩人・小説家。筑摩県馬籠村(のちの長野県神坂村。山口村など名称の変更を経て、現在は岐阜県中津川市)の生まれ。本名、春樹。北村透谷らの「文学界」創刊に参加。詩集「若菜集」を...