いちき‐きとくろう【一木喜徳郎】
[1867〜1944]憲法学者・政治家。静岡の生まれ。ドイツ留学後、東大教授。のち、文部・内務・宮内各大臣、枢密院議長などを歴任。天皇機関説が右翼から攻撃され、二・二六事件後政界から引退した。
いちやなぎ‐とし【一柳慧】
[1933〜2022]作曲家・ピアニスト。兵庫の生まれ。昭和29年(1954)、米国のジュリアード音楽院に留学。のちジョン=ケージに師事し、帰国後はケージら米国の前衛音楽を日本に紹介した。日本の...
イ‐ヤンジ【李良枝】
[1955〜1992]小説家。山梨の生まれ。在日韓国人二世。9歳のとき日本国籍を取得。本名、田中淑枝(よしえ)。早稲田大学中退ののちソウル大学に入学。自身の留学体験を描いた「由煕(ユヒ)」で芥川...
ウィクセル【Johan Gustaf Knut Wicksell】
[1851〜1926]スウェーデンの経済学者。英国・オーストリアなどに留学、オーストリア学派の影響を強く受けた。近代経済学北欧学派の創立者。著「価値、資本及び地代」「利子と物価」など。
うの‐てつと【宇野哲人】
[1875〜1974]中国哲学者。熊本の生まれ。東大教授。中国・ドイツに留学。中国哲学・中国哲学史の発展に貢献した。著「支那哲学の研究」「支那哲学史講話」など。
うめはら‐りゅうざぶろう【梅原竜三郎】
[1888〜1986]洋画家。京都の生まれ。浅井忠に師事、フランスに留学してルノワールに学ぶ。二科会・春陽会の創立に参加。その後、国画創作協会(のち国画会)に洋画部を創設。大和絵・琳派(りんぱ)...
えのもと‐たけあき【榎本武揚】
[1836〜1908]政治家。通称釜次郎。江戸の人。オランダに留学。帰国後、幕府の海軍奉行となる。戊辰(ぼしん)戦争では箱館の五稜郭(ごりょうかく)にこもり、政府軍と交戦するが降伏。特赦され、...
エリアーデ【Mircea Eliade】
[1907〜1986]ルーマニア生まれの宗教史学者・文学者。インドに留学し、ヨーガを研究。第二次大戦後はシカゴ大学教授。神話・象徴・儀礼を通じて幅広く世界の宗教思想を研究。著「永遠回帰の神話」「...
おう‐こくい【王国維】
[1877〜1927]中国、近代の歴史学者。海寧(浙江省)の人。字(あざな)は静安。号は観堂。西欧の哲学を学び、それに基づいて中国古典の再評価を行う。羅振玉(らしんぎょく)に認められ、日本に留学...
おおにし‐はじめ【大西祝】
[1864〜1900]哲学者。岡山の生まれ。号は操山。東京専門学校で哲学・倫理学などを講じるかたわら「六合雑誌」を編集。ドイツに留学。カントの批判主義的態度に立ち、理想主義の普及に貢献し、明治中...