つさか‐とうよう【津阪東陽】
[1758〜1825]江戸後期の儒学者。伊勢の人。名は孝綽。字(あざな)は君裕。東陽は号。京都で古学を独学、郷里津藩主に招かれ藩儒として藩校有造館の初代督学となる。著作に「聿脩(いっしゅう)録」...
とうしゅうさい‐しゃらく【東洲斎写楽】
江戸後期の浮世絵師。東洲斎は号。徳島藩主蜂須賀氏のお抱え能役者といわれるが不明。役者似顔絵や相撲絵を描いたが、特に役者の個性豊かな顔を誇張的な描写で表し、大首絵に本領を発揮。現存する約140点の...
ながい‐たつお【永井竜男】
[1904〜1990]小説家。東京の生まれ。人情の機微に触れた作風で知られ、短編に本領を発揮した。文化勲章受章。作「朝霧」「コチャバンバ行き」「秋」など。
ニジンスキー【Vatslav Nizhinskiy】
[1890〜1950]ポーランド系のロシアの舞踊家。ディアギレフのバレエリュスで活躍し、また「牧神の午後」「春の祭典」などの振り付けに才能を発揮した。
はん‐がく【潘岳】
[247〜300]中国、西晋の詩人。滎陽(けいよう)(河南省)の人。字(あざな)は安仁(あんじん)。美男として有名。人の死を悼む哀や誄(るい)の文、詩では妻の死を悼んだ「悼亡詩」3首に才を発揮した。
ひらが‐げんない【平賀源内】
[1728〜1780]江戸中期の本草学者・戯作者。讃岐(さぬき)の人。名は国倫(くにとも)。字(あざな)は子彝(しい)。号、鳩渓。他に福内鬼外(ふくちきがい)・風来山人・森羅万象などと称した。...
みずかみ‐つとむ【水上勉】
[1919〜2004]小説家。福井の生まれ。幅広い題材と、弱者に向けられた温かいまなざしで数多くの作品を執筆し、昭和を代表する人気作家となった。人物評伝でも実力を発揮し、映像化された作品も多い。...
むつ‐むねみつ【陸奥宗光】
[1844〜1897]外交官・政治家。和歌山藩士伊達宗広の子。脱藩し、坂本竜馬の海援隊に入る。明治維新後、伊藤内閣の外相。条約改正や下関条約の締結に手腕を発揮。著「蹇蹇録(けんけんろく)」など。
むらまつ‐しょうふう【村松梢風】
[1889〜1961]小説家。静岡の生まれ。本名、義一。友視(ともみ)の祖父。考証的な人物評伝に独自性を発揮した。作「本朝画人伝」「近世名勝負物語」「残菊物語」など。
もり‐かずお【森一生】
[1911〜1989]映画監督。愛媛の生まれ。戦前戦後を通じて時代劇を中心に数々の作品を量産し、人気を集めた。やくざ映画や怪談などにも手腕を発揮。代表作「不知火検校(しらぬいけんぎょう)」「薄桜...